2009年8月過去ログ
- 2009年8月24日 真夏の屋外現場と高校野球
- 2009年8月 3日 霞ヶ浦ルビジノ、スペソーから2時間弱
今年の夏は、例年に比べると過ごし易いようですが、屋外の現場は関係なく暑いです。
一年の半分以上で現場仕事に出るスペソーですが、完全屋外の仕事はほとんどないので、
屋外現場連続のこの夏は、逆にいつもより暑いと感じるほどでした。
原宿の入り組んだ路地の一画にある
お店の改装に伴って、テラスを作ります。
設計施工は、七里ケ浜の複合施設で
知り合ってから、金物工事で仕事を依頼して
くれているKSEさんです。
工房である程度作ってから、現場で組んでいきます。
まず床の水平レベルを合わせながら固定して、
腰壁までを組んでいきます。
天井の梁の100x50をつけると、全体の強度が
出てきました。
勾配を取った天井には、ステンレスのチャンネルを
つけてます。雨樋の役目です。
この年齢になると、脚立での高所作業は
きついんです。帰る頃には脚はフラフラです。
いつものことですが、工期がないので、
作業と平行して、プライマーを塗っていきます。
KSEの大ちゃんが塗ってくれて、助かります。
高さ2800mmの大きいアンティーク扉をつけます。
このテラスは、この扉を基準に作ったので、
入らないとシャレになりません。
枠側の蝶番はないので作ってつけます。
うまいことつきました。
表はグリーンです。
アンティークの扉は、こういった表と裏の色が
違うものが多いです。
3日間続いたこの現場作業も、無事納まりました。
これから大工さんと塗装屋さん、ガラス屋さんが
仕上げていってくれます。
真夏の現場作業中、BGMはもちろん高校野球です。
沖縄はあっさり負けちゃいましたが、KSEの大ちゃんの地元、新潟の日本文理が
勝ち進んでいたので、連日みんなで応援していました。
あと一歩というところで負けちゃいましたが、最後まであきらめない姿に感動しました。
それにしても、高校野球は地域の戦力差がなくなりましたね。みんな頑張ってきたんですね。
今週もまた現場ですが、BGMは普段に戻ってFMになるのがちょっと寂しく思います。
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昨日、かねてから行ってみたかった「ルビジノ」に行ってきました。
作家の前川さんご夫妻の作品を見ながら、お茶の出来るこのルビジノですが、
ロケーションも素晴しいし、空間もやわらかくて、時間が経っても、
自分がこの場所にいた時の明度や色彩が、パッと浮かんでくるくらい、
馴染んでしまったようです。
蓮の葉に揺れる雨水。
全国で一番の蓮根の産地なんですね、茨城って。
そういえば、大ちゃんの実家も茨城、
今はなき岩井、今は坂東。
長谷川くんも伊奈、五十嵐さんも取手....。
気付けば、周りにたくさんの茨城の人が。
逃げない蝶。
草花の密度も高そうです。
でも、都内と違って、建物の密度は真逆ですね。
僕はどちらかというとアンチネイチャー派ですが、
人の手が必要最低限に施されているネイチャーは
長い時間、居られることを再確認しました。
霞ヶ浦の考える葦たち。
スペソーから2時間弱。大ちゃんの谷和原インター
までなら1時間。う〜む近いですよ。
母校の相模大野高校まで1時間はかかるし、
沖縄までは3時間プラスα。考えますね、
ギャラリーが欲しかったら、ここら辺りで、と。
自分の作品たちを、こういった見せ方でアプローチしていくというのはいいですね。
普段受け入れてくれない人でも、受け入れてくれるような、やさしい気持ちにさせてくれます。
前川さんにはお会い出来ませんでしたけど、二人のものつくりに対する優しさというか、
ご本人のおおらかな自由と規律みたいなものが、伝わりました。
僕らがこういったアプローチをして、うまいこと表現出来るかわからないですが、
いつかはやってみたいと思いました。
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