2009年10月過去ログ

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沖縄観光では、この10年くらいで一番人気があるのは、やんばるの自然に囲まれる
「ネイチャーツアー」なるものだそうです。
カヌーでマングローブやトラッキングで滝っていうやつなんかです。
4年前にglowの佐藤くんたちと沖縄慰安旅行に行った時、「ネイチャーツアー」行きましょうよ、と
誘われたんですが、断りました。
だって実は僕、「ネイチャー」苦手なんです。
もちろん沖縄に帰った時、誰かしら遊びについて来ると必ず海に行って、釣りをしたり潜ったりして
魚を獲ったり、キャンプして泊まったりして星空を見上げたりなんかをします。
そんな姿を見てる友人たちには、「なんでネイチャーツアー嫌いなの?」と聞かれます。
僕はネイチャーは好きです。でも、僕なりのネイチャーとの最低限必要な距離感というか、
定義みたいなものがあるんですよ。
それは、ネイチャーと戯れるためには、文明という後ろ盾がなければいけない。ということです。
わかりづらいですか?それじゃあたとえて説明するなら.....


ウン十年に一度のナントカ流星群を観に行こう、ということになったとします。
都内では明るいから、山に行きたいですよね。だからといって登山はしません。
そうですねぇ、車でせいぜい1時間くらい、大型トラックでも余裕で行き来できるくらいの道路を通って、
まあ5分くらいかな、舗装されてない道を通ってもいいのは、それでちょっとした開けたところに車を止めて、
という具合ですが、これだけでは落ち着いて流れ星を観ていられません。
いきなり何かに襲われたりする可能性もありますし、車が突然動かなくなるかもしれません。
その開けたところに、ひっそりとライトバンなんかが停まってるといいですね。
それも屋台なんかがいいです。赤坂あたりでフレンチレストランを経営してるシェフが、
店は若いのに任せて、屋台を気ままに好きでやってるみたいなの。
その屋台のベンチに腰掛けて、ソテーなんぞに舌鼓を打ちながら、ナントカ流星群を観るんです。
あの、間違っても花火大会には行きませんよ。あんなに人がうじゃうじゃいる中に行くわけがありません。
流星群をそこへ観に来てるのはほんとにまばらで、シェフの常連さんたちと初老のジャズミュージシャン、
常連におまわりさんがいるといいですね。あとは話のタネに、ちょっと離れたところに
わけありカップルがいるくらいがいいですね。
ビーチでのキャンプもそうです。手つかずの砂浜と珊瑚礁のすぐそばに、完璧に整った設備を有している
コテージがあるのが理想です。


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例えが長くなってしまいましたが、
今回の展示会のテーマ
「自然との共生」と「物質の循環」の中にある
僕なりの「自然との共生」の捉えかたは
僕の自然に対する接し方が
ベースになってくるのですが、
今まで何回か展示会をしてきて
こんなに苦しんでいるのは初めてです。
プレッシャーに押しつぶされそうです、ほんとに。
植物をそのまま押してみたり、
作ってみたりしましたが、
やっぱり、自然だけだとうまく考えられない
自分が居座ってるもので....。

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いつまで考えてても、イメージが湧かないんで、
植物が朽ち行く過程の断片みたいなものを
鉄や木、土から生まれる素材をメインに考えて、
作っていくことに決めました。
突拍子もないことをやってもうまくいかないので、
自分でどこまで出来るのかを確認しながら
上げていこうかな、と。

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こういった自然そのものと向き合うことを
今までほんとにやってなかったと思います。
斬新なことをやってるつもりでしたね。
先人が作り上げたフォーマットを
アレンジして再構築してただけ。
誰かのフィルター越しに、誰かと比較して、
ひとつふたつのエスプリを加えたりして。

ノーアイデアノープランなのは当然でした。
今まで、フォーマットのあるもの、
誰かがやってみてくれたものしか、
作れないんですから。
オリジナルの意味をはき違えていたんですね。
自然が創ったものを見て、
改めてそう感じています。

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アンチネイチャー派の僕ですが、いいきっかけになりました。
新しいものを創るというのは、人と違ったものを創るんじゃなくて、
モチーフやコンセプトと向き合って、もちろん自分ともちゃんと向き合って
いかなければいけないんだな、と。
今回の展示会が始まるまでに、何かをつかみたいと思ってます。

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夕べ「80年代アイドルベストテン」の発表が、中野にあるALTERNATIVE CAFEにて行われました。
現代手工業乃党の同志hot-stuffの2人に、久米黒柳の仮装をしてMCをしてもらって、
ベストテンのテーマとともに入場、ミラーゲートのテーマに合わせて、ボードを回転させて
順位を発表していきながら、曲と映像を流すという、忙しい進行だったんですけど、
予想以上に、MCのアドリブがイケてて、けっこうな盛り上がりでした。
大ちゃんが作ったベストテンボードは、会場から感心する声が多数上がっていましたんで、
こいつは忘年会やら何やらで、また使えそうです。

IMG_0554w.jpg 今回のDJは、ベストテン発表の時は
僕が担当したんですが、
その後は、現代手工業乃党のメンバーで
イデーの頃から一緒だったNOTCHOさんに
ハウスをかけてもらいました。
12年前にYELLOWで月イチで一緒に
DJをして以来の競演は、とても楽しくて
相変わらずNOTCHOのDJはcoolでした。

もうひとつ、今回はMC久米をやってくれた、hot-stuffの良三郎くんの
ウェディングパーティーを兼ねていたのですが、
現代手工業乃党の若いメンバーたちが、プレゼントにケーキを作ってくれました。

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本物のケーキではありません、全部手作りなんです。
お皿はKnutの小川さんが陶器で、スポンジ部分はEXITのケイくんが丸パイプに
9mmの鉄板をバーナーで溶断したものをつけて白く塗って、ろうそくたての花びらは、
studioMIRAの太田あやちゃんがアルミで、真鍮のスプーンはhitin metalsの佐藤えりちゃんが、
そしてケーキの上にちょこんと手をつないでる人形は大ちゃんが鉄と鉛で作ったんです。
すごいなー、欲しいなー、夢の競演だなー。
いや〜この発想は素晴しいですな。これ考えたのって誰ってだいちゃんに聞いたら、
太田あやちゃんですって。さすがだなー。
電話でちょっと話しただけでばっちり決めてくるって、みんなすごいね。
良三郎にはなちゃん、本当におめでとうね。
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