2010年5月過去ログ
- 2010年5月31日 コウホネ
- 2010年5月29日 現代手工業乃党の展示会が始まりました
- 2010年5月28日 HAPPYVERY
- 2010年5月20日 アートブック
- 2010年5月13日 ガクアジサイ
僕はブリヂストン美術館で、モネの睡蓮を見ました。
「光の画家」と呼ばれるとおり、水面に浮かぶ睡蓮と、水中の茎や水草、
水面に映る空や樹木の反映が、渾然一体となって描かれていました。
白やピンクや紫の睡蓮の中で、小さく浮かぶ黄色い花が印象に残ったのを覚えています。
コウホネは日本と朝鮮半島に分布するもので、同じスイレン科の水生植物ですが、
当時のフランスには自生していなかったようです。
しかし、モネが日本美術に傾倒していたことは有名で、睡蓮の連作の中にも数点、
日本風の橋が描かれています。
当時、日本風の橋が架けられたモネの池には、日本のコウホネが咲いていたのかもしれません。
雨上がりの夕暮れどき、汚れる水をたたえた濁った池に、無垢の花が現れる奇跡。
そんな瞬間を垣間みると、モネが睡蓮をこよなく愛した理由がわかるような気がします。
コウホネ
学名 : Nuphar japonicum
英名 : Yellow water lili
スイレン科コウホネ属の水生の多年生草本。
河骨の和名のとおり、地下茎は白色で、
葉のあとが点々とある。
花は6月から9月にかけて次々と咲き、
その色は光り輝く黄金色で、
曇りの日でなければ撮影が困難である。
コウホネは、湖沼や小川や用水路などの
減少とともに、他の水生植物同様、
自生のものが減っています。
日本固有種のオグラコウホネに至っては、
絶滅の危機にあるそうです。
先日金曜日から始まった現代手工業乃党の展示会ですが、前半の3日間を終えまして
今日は休館日です。たくさんの方にご来場いただきまして、みんな喜んでいました。
明日からの平日は、だいぶゆっくり見れると思います。
平日はみんな仕事があるので、
当番制で会場にいます。
明日の火曜はスペソーです。
水曜はhitinと井口産業、
木曜はdeliveryとagari、EXIT、
金曜はMIRAとKNUTです。
最後の土日はみんながいます。
昨日から、世田谷ものつくり学校IIDギャラリーにて、現代手工業乃党の展示会が始まりました。
今年のテーマは「作り手ゆえのデザイン」「手作りゆえの質感」です。
夕べのレセプションには、去年以上の来客があったように思えました。
今年の目玉は先日紹介した「コンセプトブック」です。
清水くんと大橋くんの渾身の一冊です。
初日にかなり売れたようで、200部限定なので、
お早めにお求め下さい。1部3000円です。
まず左上からNotchoさんのアカサカチェアの作りをじっくり見る方や、
Delivery Worksさんの角度のついたアクリルミラーを不思議そうに見入る方、
agari and INさんのローテーブルの脚の、えぐれたエッジもジ〜っと見られてました。
そして井口産業さんのハンモックチェアに座ってくつろぐ方などなど。
こうして見ると、じっくり作品を見てくれるお客さんが本当に増えましたね。
hitin metalsさんのモビールに癒される人、towerさんのソファに座って見上げると、
そこにもモビールが...、くつろがせてくれているようです。
EXITさんのZINE STANDの後ろを覗き込む方なんかは、世界トップクラスのクオリティーを
肌で感じたことでしょう。
specialsourceですが、GASA*さんからお借りしたアンティークのテーブルが、
ノスタルジックな雰囲気を出してくれています。
個人的にお気に入りの、KNUT ceramic studioさんには、
お客さんがひっきりなしに集まっていて、みなさん独特の世界観に引き込まれていました。
studio MIRAさんのコンセプトは「かなぐや」。
扉の取手やつまみなどの小振りなものの一つ一つが丁寧に作られていて、
存在感のあるものばかりです。子ども向けのつまみをおねだりしようか迷っている様な子どもの姿も...。
丸太石陶材さんのEXITさんとのコラボレーションのテーブルは、大理石と鉄の角鋼の総重量は200kg。
hot stuffのグラフィックも抜群。大理石のレーザーカットのすごさに驚嘆して、
裏どうなってんだろうって思った人がたくさんいました。
そして同級生のTRUSS BOXさんしか作れない表現出来ないBeyond the skull !!
みなさん目の前で固まってました。当然です。時を止めるアーティストですので、彼は...。
そしてEXIT METAL WORK SUPPLY。
日本が誇れる特別な存在となった彼らの作品には、息をのむばかりです。
会場の真ん中にあるステンレスの3次元アールのパーテーション。
ハンパじゃなくクレイジー ! 右から左へツルピカになっていく仕上げ !!
OH MY GOD !! 来場したフォリナーの方々から驚嘆の声があがるのは当然です。
なぜか僕が鼻高々な気持ちになってしまってました。
党首であるEXITの清水くん、smallcloneの佐々木くん、そしてTRUSS BOXの洋介くん。
この大物3人で何を話していたのでしょうか、とっても気になりますね。
展示会は6月6日の日曜日まで行われています。
この土日は天候がすぐれないようですので、ギャラリーめぐりにはもってこいかと思います。
僕らも土日は終日会場にいます。また、6月1日の火曜日は、当番なので終日います。
みなさんも是非、遊びに来てみて下さい。
東池袋にある美容室のHAPPYVERYさんが、今日無事にオープンを迎えることが出来ました。
5年前に作ったお店の3倍の広さで、場所も近くて、3軒隣のビルの、1、2階への移転でした。
豊島区役所の前で待ち合わせて、初めて会った5年前から親しくなったオーナーの丈さん。
前のお店も優しくてあたたかい雰囲気の好きな場所でしたが、新しいお店も同じように
あたたかい雰囲気になりましたね。
出来上がっていって、養生をはがしたときからずっと感動して込み上げてくるものがありましたね。
昨日ようやくワックスをかけて完成出来て本当にホッとしています。
ギリギリまで作業がたくさん残ってしまって、心配させてしまってすみませんでした。
そんな状態だったので、お店の写真や作業過程等の模様は、また後日紹介します。
とにかく、今日がリニューアルオープンです。来てしまいましたね。
丈さん、VERYのみなさん、本当におめでとうございます。
今日はとても緊張するでしょうけど、みんなで見ていく夢ですから、僕らもドキドキしてるんですよ。
これからもお互い頑張って行きましょう。
28日金曜日の11時から始まる現代手工業の展示会ですが、「アートブック」なるものを作っています。
党首の清水くんのほとばしる情熱から生まれた企画でしたが、なんとか完成しそうです。
全部で12団体いる現代手工業乃党ですが、それぞれが1人4ページをそれぞれに作って、
それを束ねて本にするという試みなんですが、これを限定と言うものの、200部って多くないですか?
全部手作りで、ですよ。スペソー200へーべーの美容室の設計制作施行やってて、今もうグチャグチャで、
HELP4人体制で、同じく28日オープンなんで時間ないんですけど.....。
「やってみようよ〜、絶対かっこいいのできるって。スペソーさんが弱腰でどうすんのよ〜、
楽しみだな〜スペソーの。ほっんと、期待してま〜す!」っだって。
仕方がないんで、やりました。
やるからには、ちゃんとしたの作らないと
いけないんですよ。
格好がつかないような出来の悪いものや、
簡単に印刷しただけのを作ると、
周りの方々に迷惑をかけてしまうことに
なるかもしれないので。
紙を切って印刷して折って
ハンマーで叩いてエイジング液を塗って、
綿のテープで止めてなどなど、
という17の手間をかけてます。
結果として4ページじゃ納まらなかったので、
8ページになってますが....。
全員がアーティストではないんで「コンセプトブック」という名前に変わりました。
現代手工業乃党の展示会にて販売されます。プライスは未定ですが、
けっこう強気なこと言ってるみたいです.....。200部限定です。
ちなみに去年のレセプションパーティーには300名来られてたようです。10日間でのべ1000人ほど。
完売までいくでしょうか、どうでしょうか。
党首にはくれぐれも言っておきますが、増刷はできませんからね。
その天井は蒼穹(あおぞら)であります
その板に星がちりばめてあります
その床は青い野であります
そのたたみはいろいろの花であります
その楽器は松のこずえであります
その説教者は神様ご自身であります
これが私ども無教会信者の教会であります
軽井沢にある石の教会、内村鑑三記念館の石のアーチを抜けると、緑の植物に覆われた石の階段。
その裏には、大きなアーチ型のガラスに映るろうそくの火、2人への祝福のあかり。
10月の軽井沢にひっそりと咲いていたガクアジサイ。
紅紫色の花は、いつしか青く色を変えていく。
その青は、2人の門出を晴れやかに包む蒼穹のように祝福に満ちていた。
5月28日の金曜日から、世田谷ものつくり学校のギャラリーで行われる現代手工業乃党の展示会。
もうすぐですね。
去年の年末の「物質の循環展」で出展した金属等でできている押し花のA3の額を10枚とA4を4枚、
それと、本物の植物をステンドガラスで押したものを8枚出展します。
好評をいただいている作品のカタログも出来上がりました。
今回はひとつひとつの植物に、このガクアジサイの様な小話も書きました。
また、大ちゃんがていねいに押しておいた押し花もあります。
残念ながらたくさん作れないので、今回も作品を購入してくれた方に差し上げます。