2010年9月過去ログ

リコリス

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今回の展示会の中で、時期的に合っていたのはリコリスだけでした。
リコリスというよりは、ヒガンバナと言った方が馴染み深いかもしれませんね。
ちょうど秋のお彼岸の頃に咲くお花です。
しかし、今年はいつもと少し違って、お彼岸を過ぎてから咲き出しているようです。
こんなところからも、今年の猛暑の影響が伺い知れますね。

お彼岸の1週間くらい咲いているのかと思っていましたが、
この花の期間は短く、ほんの数日で終わってしまいます。
また、花が咲いている時には葉はないのですが、花が終わると葉が伸びてきます。
花のときには葉がなく、葉のあるときには花がない、というところから、
お隣の韓国では、「サンチョ(相思華)」と呼ぶそうです。
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味だそうです。

ヒガンバナは別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれていますね。
意味は「天上の花」だそうです。
おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から
来ているのだそうです。

日本では、昔から球根にリコリンという毒があることで、
イネを野ネズミから守るために、田んぼのあぜ道などに植えていたんだそうです。
また、ヒガンバナの名前からか、お墓にもたくさん植えられていたようで、
雨上がりの夕まずめごろに、球根のリコリンの成分が揮発して地上にゆらゆらと
立ち上って、それがあの人魂に見えるんだそうです。
僕は子どもの頃、しょっちゅう見てたので、霊感があるんだと思ってたんですが、
ただの思い込みでした。

日本で有名な群生地は、埼玉県の飯能の近くの日高市を流れる高麗川沿いの水田周辺です。
今年は例年より遅めで、今がちょうど見頃だそうです。


IMG_4538ww.jpgリコリス
学名:Lycoris radiata
和名:ヒガンバナ、曼珠沙華
原産地:中国
これはいつもより少し大きめの
A2サイズのものですが、
一般的なカレンダーとほぼ同じサイズです。
家の壁に飾るのはA3くらいまでが良いと
考えますが、実際に飾ると以外に小さく見えます。
いくつか集めていただいたり、テーブルの上などに
置かれる場合は、A3以内のサイズは良いサイズ
なのですが、1、2点ほどを壁に飾ると考えると、
A2サイズがちょうどいい感じでした。
いろいろとシュミレーションして制作してみた
A2サイズなのでした。

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ようやく秋の気配が感じられるようになってきましたが、
展示会も残すところあと1週間になりました。
今回はgeodesiqueさんのマンスリーインスタレーションということだったので、
1ケ月という長い期間になっていますが、忙しさがピークに達して過ぎるという境目にあたる時期
のようなので心配していましたが、懇意にしていただいている方々はみなさん来ていただいたようで、
お忙しい中本当にありがとうございました。

展示会は6日水曜日までとなっていますが、遠方から来られている方や、お引き取りの都合などが
ございましたら、会期中のお持ち帰りのご相談を受け付けておりますので、お店までご連絡下さい。

また、週末1日の金曜日の夜20:30から会場のBONYARI BARにて、BRITPOP NIGHTがあります。
雰囲気やイメージ的に合うのかどうなのかという心配がありましたが、今回の展示会の件で、
とても熱心に力になってくれた、マスターの石井さんの強い要望もあり、感謝の気持ちを込めて、
石井さんの好きなBRIT POPを聞きながら、展示会期間中の最後のBONYARI NIGHTを
過ごそうと思っています。短い時間ですが、お近くの方は立ち寄ってみて下さい。

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BRITPOP NIGHT at BONYARI BAR 10月1日金曜日 20:30〜23:30/BONYARI BARは26:00まで
BRITPOP NIGHT SET LIST
20:30〜 The previous night of BRITPOP
マッドチェスター&シューゲイザーからブリットポップ前夜へ
21:15〜 BRITPOP HEYDAY
ブラーvsオアシスのブリットポップ絶頂期へ
22:30〜 To the end of BRITPOP
ブリットポップの終焉とトリップホップ、ブレイクビーツ、トレインスポッティング
※ユニオンジャックの旗やフェイスペイント、ブリットポップというかロックに関係する物や洋服、
プレミアリーグのユニフォームなどで来られた方には、1ドリンクサービスがあります。

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長〜い夏です

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展示会も中日を迎えて、折り返しました。
園芸店の店頭には、たくさんの秋植え球根が並び始めました。
それでもまだ、夏は続いてしまっていますね。
長い夏の疲れがなかなかとれないし、忙しさも一段落しない、という人が多いようです。
そんな中、展示会に脚を運んで下さったみなさん、どうもありがとうございました。

会場のgeodesiqueさんは、明日は木曜日ですが、祝日なので営業するそうです。
いろんな方から、今は多忙な人が多いと聞いています。無理せず、仕事優先して下さいね。

それにしても暑いです。
蝉の鳴き声から、鈴虫やコオロギに変わっているのに、
空にはまだ、入道雲らしきものが浮かんでいます。

この球根草花展が終わる頃には、いくらなんでも夏は過ぎ去ってますよね。
年末の、物質の循環展のモチーフを探しに山へ行きたいんですが、
これじゃあまだ何のかけらも落ちてはいないような気がします。

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ヒアシンス

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IMG_4390w.jpgヒアシンス
学名:hyacinthus orientalis
ユリ科ヒアシンス属の球根草花
ヒアシンスの球根は、
背丈に比べると少し大きめかもしれません。
けれど、土に戻すと、蓄えていた養分を徐々に出して芽を
伸ばしていき、球根自体は小さくなっていきます。
そのバランスは、土に埋めていると見えないので、それで
水栽培をする人が多いのではないかと思ってしまいます。
球根は土に植える方がいいのでは、と思うんですけどね。

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hitin metalsの佐藤江利子さんと、永井理明さんが作品を出展する展示会が、
今日14日から19日の日曜日まで、下北沢のgallery kyoにて催されます。
2人には公私ともどもお世話になっていますが、いつの間にか、うちの奥さんの方が
仲良しになっていて、佐藤江利子さんとは姉妹にさえ見えるくらいになっています。

永井さんは、右上のような椅子を鉄やステンレスで制作しています。
座面などいたるところに、見た目ではわからないこだわりが隠されています。
もの作りに対する真摯な姿勢と、温かさを感じさせてくれます。

佐藤さんは、左下のような打ち出した金属のモビールや、グラスや器、スプーン、フォークなどの
カトラリー、ジュエリーやアクセサリーなどを真鍮、銅、銀、金といった金属を多彩に使い分けて
制作しています。

皆さんお忙しいとは思いますが、是非脚を運んでみて下さい。


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球根草花展にて

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自然との共生と物質の循環
興味深い言葉ですね。

自然とは何でしょうか。
それは、人間だけが考えることなのでしょうか。
植物や動物も、山や海も石ころも、同じことを考えるのでしょうか。
たぶん、考えていないでしょう。
存在自体が自然なのですから。
人間は、自然を自然として、認識の対象として捉えるんです。
だから、認識された自然しか人間は知らないんです。

あなたがここにいる空間や作品を、窓の外の木々や草花、鳥や虫たちは、
どう見ているのだと思いますか。
そう考えると、ここは僕らが共通に認識している空間だけではなくて、
さまざまな関係によって成り立っている多層的な空間だと思えてくるんです。

科学という手法で捉えられた宇宙や自然は見えています。
もし、宇宙や自然がもっと多層的なものだとしたら、科学では認識出来ない
宇宙や自然が存在しているのだとしたら...。

認識された自然だけが、僕らには自然として存在しています。
それは、その世界に僕らが存在しているからです。

西洋が生み出した近代的なこの世界は、個人の価値観に絶対的な肯定を与えました。
ですから、多くの人々が自然を開発の対象と捉えて、自然にそういった意味を付与して、
それが文明の発展だと思ってきたのです。

今では、自然は守らなければならないという認識が多数を占めるようになりました。
こうした作品が生まれてくるのも、今だからなのでしょう。

認識されていなければ、様々な存在を知ることは出来ないと言いましたが、
人間である以上、人間が捉えられる自然だけしか認識出来ないのは仕方のないことです。
しかし、認識を変えることは出来ますし、変えていく必要があると思います。

自然を知るということは、人間の認識外にある自然を知ることでもなく、
自然のみを考えてわかるようなものでもないのでしょう。
自然と人間の一体的な世界を知ることによって、
この人間の世界を知ることに他ならないのではないでしょうか。

それにしても、自然との共生と物質の循環とは良く言ったものです。

「どうぞお続けになさって下さい」


そう言って、帰られた方がいました。
これらの言葉の意味は、まだ理解出来ませんが、とても良く覚えていました。
すぐにメモをとっていて良かったと思います。

球根草花展は、まず初めの週末を無事に過ごすことが出来ました。
皆さんお忙しそうで、僕ら関係の方はほとんど来られていませんが、
geodesiqueさんのおかげで、たくさんの方に来ていただいています。
もろもろとても順調です。ありがとうございます。

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「球根草花」展

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たった今、カキツバタを額に入れて、すべての作品が完成しました。
明日9日の木曜日、18時からのレセプションまでに、なんとか設置を終えたいと思っています。

カキツバタですが、カキツバタを作ろうと思っていたわけではありませんでした。
アイリスはいくつも種類があるものですから、どれにしようかと悩んではいました。
アヤメ、ハナショウブ、ジャーマンアイリス、ダッチアイリスなどです。
写真のものは立体で、ダッチアイリス(オランダアヤメ)なんですが、額に入れるものは、
ジャーマンアイリスにしようと思って制作を始めたんです。
けれど、作っていくうちに、だんだんカキツバタになっていってしまったんです。
何かの巡り合わせでしょうか。良い巡り合わせだといいんですが。
何を言ってるのかわからないですかね、すみません出来上がったばっかりで、
気分が高揚しているみたいなんです。

さて、明日9日の18時からのレセプションパーティーですが、大勢のお客さんでにぎわう
現代手工業の展示会とはガラッと変わって、うちの方はアットホームな感じで、
おしゃべりしたり、作品をゆっくり見てもらえるので、落ち着いた時間になるので、
少しホッと出来そうです。

それにしても、作品をじっと見ていると、手直しをしたくなってきます。
きりがないですね。明日は必ず来てしまうんですから。
そういえば、カキツバタの花言葉は「幸運は必ず来る」だそうです。
良い巡り合わせがあるといいですね。
今回の会期は長いので、何かのついでに立ち寄ってもらえればありがたいです。

皆さんのご来場をお待ちしております。


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sのコピー.s_art_atena.jpg

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カタクリ

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カタクリ
学名:Erythronium japonicum
ユリ科カタクリ属
wd150h230~270 立体

カタクリは、その名の通り、昔は鱗茎から抽出したデンプンを片栗粉としていました。
北米産のキバナカタクリなど数種類ありますが、日本に自生しているのは、
この紫色のニホンカタクリだけです。
ですからニホンカタクリは、希少植物だそうです。乱獲や盗掘、土地開発などによる
生育地の減少によって、今では限られた地域にのみ自生しているようです。

カタクリは7年から8年ほどの間、1枚の葉だけの時期を過ごして、
9年目頃に、2枚の葉となったところで花が咲きます。
その間球根は、どんどん地中深く潜っていくんだそうです。

今回の展示会はスペソーの9年目ということもあって、このカタクリの立体を制作しました。
なんだかとてもリスペクトしたくなったからです。

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