2011年8月過去ログ
- 2011年8月31日 『3+Re2』vol.1 material aging
- 2011年8月29日 『3+Re2』GASA*concept room
- 2011年8月25日 『3+Re2』GASA*consept room
先日の8月28日の日曜日に、『3+Re2』GASA*concept room (スリートゥリー)が、
無事オープンしました。
何回かに分けて、『3+Re2』の紹介をしていきたいと思います。
はじめに、『3+Re2』に独特の雰囲気を作り出しているエイジングについてです。
金属のエイジングと言うと、錆させるわけですが、
そこからいくつかの工程を入れなければ、
良い仕上がりにはなりません。
完璧にコントロール出来るようにと、
様々な実験でレシピを採りましたが、
最後の最後は自然の朽ち方に委ねるしかない、
というのが、今の考えです。
その方が奥行きがあって、表情も良いんです。
でも、手をしっかりと加えなければ、
自然は導いてくれません。
こういった鉄や真鍮などの金属で仕上げている壁面を
見かけることも少なからずあると思いますが、
それぞれの仕上げの工程を想像してみるのも、
エイジングの本質を理解するいい手段だと思います。
エイジングは、「経年劣化」させるということです。
塗ったり削ったりするだけでは表現出来ません。
「エイジング風」とは大きく違いますので、
くれぐれも注意して欲しいと思います。
水道管の亜鉛メッキが施されている
「白管」を什器やハンガーラックなどに使用している
お店をよく見かけます。
亜鉛メッキをエイジングする方法は4種類ありますが、
メッキの厚みなどでバラツキが出るためか、
難しい仕上げのひとつです。
色を塗り重ねたり、錆びさせたりする以外にも、
古く年季が入っているようにする方法として、
「ほこり」と「自由曲線」があります。
「ほこり」が積もっているように見えれば、
古く見えます。また、直線で納まるものを、
「自由曲線」で納めれば、年季が入っているように見えます。
『3+Re2』では、すべての什器に、
「ほこり」と「自由曲線」があります。
この仕上げに関してだけは、難しい側面があります。
やってくれる業者さんが基本的にはいないということと、
かろうじて出来そうな職人さんがいても、
とんでもない見積になってしまうので、実現出来ない、
また、定期的なメンテナンスが必要ということで、
敬遠してしまうのが実情なんだと思います。
「アイデア」が良くても形にならないのは残念なことです。
考える人たちの斬新な「アイデア」が、イメージ通りに表現できることは、
ごく僅かなんだと思います。
『3+Re2』の一つめの「見たことのない」は、これらのエイジング仕上げでした。
どれもここでしか見れない仕上げです。
興味があって、オリジナルを追求している方には、
是非見ていただきたいと思います。
『3+Re2」とは、スリートゥリーと読みます。
(2は、eの右上に二乗の意味の、ちいさい2なんですが、movable typeでは入力できませんでした...)
26日の金曜日のレセプションからたくさんのお客さまに来ていただいています。
皆さんどうもありがとうございました。
『3+Re2』では、デザイナーの2人と、
いろんな考えを共有して、制作していきました。
「見たことがない空間を作ろう」という初心を、
実現出来たことが何よりです。
『3+Re2」ではオリジナルブランドの
manuteria*、GASA*grueをはじめ、
2つのジュエリーブランドの商品が並びます。
そして待望のQue?mensが、
常時店頭に並ぶことになりました。
早くもメンズの方々がご来店してくれていますし、
カップルで来られても、ゆっくりされていっています。
『3+Re2』は「見たことがない空間を作ろう」と出来上がったお店です。
1回で伝えることは難しいので、数回に分けて、
「どこが見たことがないのか」を、紹介していきたいと思います。
『3+Re2』についてはGASA*HP http://gasa.co.jpをご覧下さい。
8月最後の28日の日曜日に、『3+Re2』GASA*concept roomが
恵比寿南にオープンします。
デザイナーの2人と、見たことがない空間を作ろうと始めましたが、
思うように進まない状況が頻発していました。
それでも、困難だと思ったことはありませんでした。
制作の現場はいつも、みんな楽しかったと思います。
そんなみんなの想いが、原点に立ち返って目標を明確にしてくれていくことで、
面白い発想を生み、作業の効率を上げていき、
いつの間にかオープンを待つだけとなりました。
オープンに先立って、プレオープンがあります。
明日26日の金曜日の17時から21時と翌27日の土曜日13時から19時です。
是非訪れていただけたらと思います。
詳細はGASA*HP http://gasa.co.jpをご覧下さい。