2012年7月過去ログ
- 2012年7月30日 『around the sea』ありがとうございました
- 2012年7月28日 『around the sea』
- 2012年7月24日 snap of the day before and first day
- 2012年7月22日 display stand
- 2012年7月22日 showshelf of the ceramist
- 2012年7月21日 coffee table for University of arts
- 2012年7月21日 one-off product はじめます
- 2012年7月20日 年末に予定していた展示会についてのお知らせ
- 2012年7月19日 精霊たちの視線の先にあるもの
- 2012年7月16日 乾いた花茎葉根
- 2012年7月13日 『器展 休日の食卓』
- 2012年7月11日 月桃
- 2012年7月 9日 『around the sea』at GÉODÉSIQUE
- 2012年7月 3日 精霊
GÉODÉSIQUE中目黒青葉台店にて23日間開催されていました『around the sea』。
無事に会期を終えることができました。
7月のお忙しい中、豪雨や猛暑の中、会場に脚を運んで下さった皆々様、
どうもありがとうございました。
今回もGÉODÉSIQUEさんのご尽力のおかげで、多くの方にご覧いただくことができました。
前回もそうでしたが、たくさんの愛情に包まれて、楽しくてあっという間の23日間でした。
会場に来られた皆さまの中にも、そんな温かい雰囲気に馴染まれてしまっていた方を、
かなりお見受けしました。
最終日の昨日は、沖縄に帰省して東京に戻る日のような気分になっていました。
もう少し、もう少しと、ずっと会場に来ていたかったと思いました。
さて、会場で次の個展の予定をお伝えしていましたが、7月20日のこのブログでもお伝えした通り、
hikeさんでの『物質の循環展』は、開催を見合わさせていただくことになりました。
その代わりと言ってはなんなんですが、予定していました11月末を目指して、
スペソーアトリエギャラリーのお披露目を兼ねての展示会を開催したいと思っています。
今回の『around the sea』には、沖縄をはじめ、鹿児島、福岡、広島、兵庫、大阪、福井、富山、愛知、
静岡、福島、群馬、栃木などの遠方から、たくさんの方にお越しいただきました。
どうもありがとうございました。
せっかくの機会にお会い出来なかった方々、本当にすみませんでした。
スペソーアトリエギャラリーの展示会では、お会い出来るように工場にずっと居て、
現場にはなるべく出ないようにしますので、どうぞよろしくお願いします。
いつも会場に脚を運んで下さる皆さん、ブログなどで応援して下さった皆さん、
どうもありがとうございました。
会期前から高里にもたくさんの力を貸してくれたGASAの皆さん、
前日のお手伝いとスナップ写真を提供してくれた壽田くん、
初日に軽食を用意してくれた落合さん、
GÉODÉSIQUEの皆さん、
小島さん、森下さん、なつみさん、マナブさん、川口さん、楡井さん、薫子さん、秦くん、
中井くん、林くん、奥田くん、そして石井ケイタくん、本当にどうもありがとうございました。
個展でいつも使用する台です。
心を込めて制作した作品を、ベニヤで出来た真っ白に塗られた台に飾るのは、僕にはできません。
こういった台は、絵画の額縁と同じ役割を担っていると思うからです。
仕上げは2種類。錆の鉄板に薄くモルタルを左官したものと、白でクラッキングを施したものです。
wd300 or 250, h650〜900
concrete with rust steel, white crucking with rust steel
price 24,000(+tax)
白クラッキング仕上げの台は、数年経つと錆が出てきます。
風合いが出てきていい感じですが、気になる方は、白クラッキングをこの上から塗って下さい。
塗装方法などはレクチャーいたします。
この台は、こうして経年の変化が生じてくるものですので、
定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、メリットとしては、エイジングを覚えることができます。
きれいもの好きで、面倒が苦手な方は、メンテナンスをご依頼下さい。
(maintenance reform price 5,000- )※複数台の場合は値引きいたします。
こちらは複数制作可能となっております。
大きいサイズなどは、重くなるのでおすすめ出来ませんが、制作可能です。
お問い合わせはspesou@yahoo.co.jpまでお願いします。
one off productの大きく分けて3つあるうちのふたつめは、
展示会などで商品や作品を見せるためのディスプレイのためのプロダクトです。
この「陶芸家の陳列棚」は、ひとつめと同じく普遍的な形状ですので、服飾店舗などでも
いいと思いますが、陶芸作家さんの作品が置かれているイメージで制作しました。
大きな器をぽんとひとつふたつ置くだけでもいいと思いますが、たくさんの作品を陳列して、
たくさん販売していただける方がいいとも思います。
w2000d750h750
steelframe, french pine clear brown-aiging shelf
price 75,000- (+tax)
※棚のフレームと両サイドの組み立て式です。
ガラスは送料がかかるためオプションとなっております。(8mmガラス+20,000等)
こちらは、ハードにご使用いただいても大丈夫ですが、組み立て式のネジを、
しっかりと合わせずに入れてしまうと、ネジ穴がダメになってしまう心配があります。
くれぐれもご注意下さい。
黒いスチールの素地にクリアワックス仕上げです。
錆が出てきましたら、サンドペーパーで落としてワックスをかけて下さい。
数年で使い込んだ風合いが出てくると思います。
one-off productsには大きく分けて3つあります。
ひとつは、アンティークなどで見られる普遍的な良品をモチーフにして、エイジングによって
経年の風合いのあるものに仕上げたプロダクトです。
複数の制作が可能ですが、ディテールや仕上げなどは、それぞれ違ったものになります。
このコーヒーテーブルも、普遍的な形状で、色合いも馴染み深いブラウンですが、
「美術大学のコーヒーテーブル」とあるように、エイジングで個性を出しています。
手に絵具が付いたまま友人たちと物思いに耽っていた、学生の頃を思い浮かべながら制作しました。
wd600h700
american pine brown-aiging, original spindle leg
price 47,000- (+tax)
※一本脚のテーブルになりますので、上に乗ったり、蹴飛ばしたりすると壊れます。
ディスプレイテーブルとしてご使用の場合は問題ないと思いますが、
お酒などを提供される飲食店などでは難しいと思います。
長方形の天板のバージョンも作ってみました。
wd600h700
american pine brown-aiging, original spindle leg
price 47,000- (+tax)
『one-off』とは、”ある目的のために製作されたもの、または専用品”と定義されています。
僕が個展で発表しているような、”ひとつだけ作られたもの”という意味ではありません。
スペソーとしてのこの言葉の解釈は、”ひとつひとつが、あるコンセプトやテーマに基づいたもの”、
”複数制作可能であっても、すべてハンドメイドで、それぞれが形状や仕上げがまったく同じではないもの”、
”作家としての作品のような精神が宿っているもの”という解釈をしています。
以前にも旋盤などをお伝えしてきましたが、このone-off productの制作に取りかかっています。
アトリエギャラリーの改装はまだあまり進んでいませんが、HP立ち上げのために、
プロダクトを先行して進めているところです。
出来上がったプロダクトは今後、右のカテゴリのone-offにて紹介していきます。
販売、受注も少しずつですがはじめます。
お問い合わせはspesou@yahoo.co.jpまでお願いします。
以前お伝えしていました11月後半から予定していた『物質の循環展』ですが、
12月に予定しておりますアトリエギャラリーのオープンや、one-offを含めたHP開設などとの
兼ね合いもあり、作品を制作するスケジュールが組める見通しが立たないため、
開催に関しては、現在のところ、未定とさせていただきたいと思っております。
期待されていました方々には大変残念な思いをさせてしまうかもしれませんが、
確実ではなくなってしまったため、早めにお伝えしたいと思いました。
どうぞご了承下さい。
Dくんの獅子奮迅の活躍で、予定通り開催できる可能性も僅かですがありますので、
9月中にはお知らせしたいと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
「海の砂漠化」
僕らが見たことのあるカラフルな色の珊瑚は、海の中に生えている植物のように見えますが、
それは、珊瑚を色鮮やかに見せてくれている、褐虫藻という藻類が付いているからです。
この褐虫藻は植物なので、二酸化炭素を使い光合成をして酸素とエネルギーを生み出します。
この時作り出される栄養分と酸素を珊瑚がもらい、代わりに光合成に必要な二酸化炭素を、
褐虫藻に供給しています。両者はお互いに必要なものを供給し合っている共存関係にあり、
褐虫藻の色素が珊瑚を美しく見せているのです。
珊瑚の白化現象が起こる原因は、褐虫藻が珊瑚からはじき出されてしまう、
周辺の環境が生息できない状態になってしまう、などといったことが原因です。
珊瑚から褐虫藻が追い出されるのは、珊瑚自体に強いストレスが加わると起こる現象です。
温暖化によって海水温度が年々高くなっているため、プランクトンが異常発生し、
周辺海域に十分な光が届かなくなると褐虫藻は光合成を行うことが出来なくなります。
そのため、褐虫藻は、光を求めて共生していた珊瑚を離れ、移動してしまいます。
また、褐虫藻は水温が一定以上になると繁殖・生息できなくなり珊瑚を離れてしまいます。
裸になってしまった珊瑚は酸素・栄養供給源を失うことになり、軸となる石灰部分だけに
なっているため白く見えます。
この白化現象が広がってしまった状態が「海の砂漠化」と呼ばれています。
沖縄本島では、僕が学生の頃まではきれいな珊瑚を見られるビーチがいくつかあった記憶があります。
恩納村にある万座やミッションビーチでも残っていたように思います。
今ではすっかり見られなくなってしまって、本島で気軽に見れるところはだいぶ少なくなって
しまっています。
温暖化によるプランクトンの異常発生が主な原因だそうですが、大量のサンオイルや、
珊瑚自体を折って持って帰ってしまう人なども原因のひとつだと思っています。
本土の人は不思議がりますが、多くの地元の人がTシャツを着て海に入るのは、
少しでも海を汚さないようにしているからというのもあるんです。
とは言うものの、近年の1998年に起こってしまった、広範囲に渡る珊瑚の白化現象によるダメージが、
一番大きいものだったかもしれません。。。
しかし、現在は状況が改善されつつあると聞いています。
沖縄の人たちだけではなく、本土から来てくれた心あるダイバーや海を愛する人たちのおかげで、
マナーは格段に良くなっていると言われていますし、オニヒトデの駆除や珊瑚の再生への取り組みも、
年々盛んになってきています。心配なのは、赤土流出の原因となるリゾート開発などが
未だに続いていることと、計り知れない原発事故での放射線の流出による影響です。
20数年前に小さかった甥っ子と嫁の父と一緒に、船でケラマに行った時のことをよく思い出します。
あの時に潜った海の美しさは、僕にとっては一生忘れられないものになりました。
今回の展示会で制作した精霊たちも、あの日があったから彫れたのかもしれません。
精霊たちの視線の先にあるものは、たくさんの人たちが、どんなに先の未来になっても、
それぞれに海の美しい想い出を紡いでいっていけるようにという願いだと思います。
海というかけがえのない自然に対して、誰もが本来もっているはずの願いなんだと思います。
『around the sea』に乾いた花茎葉根の作品がひとつ置いてあります。
以前にも紹介させていただいた、atelier cabaneの高橋さんの作品で、僕の私物です。
幻想的な森の中に迷い込んでしまったように思えてきます。
この作品はスペソーのアトリエギャラリーに飾られますので、『around the sea』で、
見そびれた方は、スペソーが開店した際には、是非ゆっくり時間をかけてご覧ください。
そんなatelier cabaneさんでは12日の土曜日から22日の日曜日まで、dryflower saleが行われています。
これは行かねばと、日曜日に伺ってきました。
店内の雰囲気も作品同様素敵すぎます。
たくさんのドライフラワーが下がっていました。
あれもこれもという感じでしたが、
アトリエギャラリーが完成するまでの我慢です。
ですが、数点おさえさせていただいきました。
お店のファサードも植物で覆われています。
皆さんも是非、吸い込まれてみて下さい。
詳しくはatelier cabaneさんのHPをご覧ください。
http://atelier-cabane.net/blog/
さて、『around the sea』は無事に前半を終え、中盤に差し掛かりました。
雨男の僕と、嵐を呼ぶ男のDくんの影響かは定かではありませんが、
初日から会期前半はおおむね荒れた天候となってしまいましたが、
夏男のもう一人のDくんが来場した日からは、暑いですが好天に恵まれています。
たくさんの方にご来場いただきまして、どうもありがとうございました。
会期は29日までとなっておりますので、お近くにお越しいただくご予定がございましたら、
是非お立ち寄りくだされば嬉しいです。
さて、会期中盤から後半の在店の予定です。
22日(日)、28(土)は終日在店の予定です。29(日)の在店時間は未定です。
アトリエギャラリーの年内開館を目指しての改装と、
プロダクト販売のための試作開発などで奮闘中
ということもあって、その他の日も立ち寄れる
時間はあると思いますが、前日までには念のため、
スペソーまたはGÉODÉSIQUEさんまでご連絡下さい。
会場のGÉODÉSIQUEさんの営業日時や作品などについてのお問い合わせは、
こちらまでお願いします。
http://www.geodesique.co.jp/shoplist/index.php
高里の在店日はこちらをご覧ください。
那覇空港から車で数分、ゆいレールで2駅目の小禄にあるDetail fullさんにて、
昨日の12日より、茜陶房の2人の展示会が開催されています。
Detail fullさんでの展示会は去年の11月以来2回目になります。
僕はまだDetail fullさんに伺ったことは残念ながらないのですが、
去年沖縄に移住した仕事仲間のFくんが、ご挨拶しに伺ってくれていました。
沖縄では見かけない洗練された空間ですが、沖縄らしい優しい空気感があるそうです。
その空間に2人の作品が並んでいます。
この週末は月曜日に海の日があるそうで、3連休となっているそうです。
ちょうど沖縄に行かれる方も多いのではないでしょうか。
8月に入ると台風のリスクが上がりますので、この時期の沖縄は好天が続くイメージがあって、
とても良い時期だと思います。
沖縄に行かれる方、沖縄にいらっしゃる方は、是非お立ち寄り下さい。
『around the sea』でも陶器が用いられています。
土を送ってもらい、形にして乾燥させたら
沖縄へ送って焼成してもらっています。
僕も20数年の付き合いですが、
嫁は同級生ですので、30数年来の親友の2人です。
希望に満ちあふれていた若い頃から、
楽しい時もつらい時も、志を共にしてきた2人です。
作品をご覧になったら、もしかすると、
『around the sea』と共通するものが、
あるかもしれませんね。
『器展 休日の食卓』
7月14日(木)〜7月16日(日) 11:00〜19:00
詳しくは茜陶房、Detail fullさんのサイトをご覧下さい。
茜陶房:http://akanepottery.jugem.jp/?eid=147
Detail full:http://detailfull.ti-da.net/
今回の個展では、熱帯、亜熱帯の植物を制作しました。
2人の原点でもある海というのは、やはり沖縄の海と自然の中に多くありました。
沖縄では、旧暦の12月8日(新暦の1月20日頃) に、月桃の葉に包んで蒸したお餅を、
神棚やトートーメー、かまどなどに供え、家族の健康と厄除けを祈願する行事があります。
この日ばかりは、どこのお家に行っても、スーパーやコープに行っても、このお餅が山積みにされて
置いてあります。
このお餅の名前は「ムーチー(鬼餅)」と言います。
昔々に鬼退治に使われたとされていることから付けられたと言われています。
このムーチーを沖縄の人たち全員が食べるこの時期は、沖縄が最も寒くなる時期で、
ムーチービーサと呼ばれています。
何年か前に、とあるラッパーのDくんがあたたかい沖縄の年明けを味わってみたいという
勝手な理由で、慰安旅行という名目で旅費交通費の出費を強いられたことがありました。
Dくんが上陸した日から、沖縄は記録的な大寒波に見舞われ、
ヤンバルではみぞれが観測されてしまいました。(ホントに沖縄で3℃ってありえないですよ!)
嫁のCはあまりの寒さに激怒して「今すぐやつを追い返せっ!」と、
僕にベスト電器でヒーターを3つも購入させながら吠えまくっていました。
(Dくんのこの話には伏線があって、それまでの2年間に10月の連休に仲間たちと、
沖縄に慰安旅行に来ていたのですが、なんとその2回とも台風が直撃していたのです。
それも、なんとか到着できたのはいいけど、滞在中台風直撃で、過ぎ去った後も、
海は大しけで船は出ないわ、ビーチは閉鎖されるわ、レンタカーはぶつけられるわで、
さんざんな感じだったんです。)
それもあって、今ではDくんは沖縄出入り禁止となっております。
話はだいぶ脱線してしまって、なんのことを書いているのかさっぱりわからなくなりましたが、
月桃と言えばムーチー、ムーチーと言えばムーチービーサ、寒いと言えば大寒波、
大寒波と言えばDくん、というなんだかラップの韻を踏んでいるかのようなことでした。
月桃
学名:alpinia zerumbet
沖縄名:サンニン
和名:ゲットウ
ショウガ科ハナミョウガ属の多年草
5月-6月に偽茎の先端から穂状花序を出します。
花序はやや垂れ下がり、赤い縁取りの入った
白い苞に包まれた蕾が並び、その先が開くと
そこから突き出すように大きな白い花を咲かせます。
そして9月-10月に赤い実を結びます。
(w420 h585 t50)
沖縄では非常に健康長寿にいいとされる植物で、
その独特の香りを放つ葉には防虫、
根茎や種子を煎じたものは健胃整腸、
血栓予防等の抗酸化活性があります。
また、アロマテラピーのエッセンシャルオイルとして
用いられ、甘みを含んだスパイシーな香りが、
リラクゼーションや様々な効能で重宝されています。
『around the sea』
七夕の昨日から、GÉODÉSIQUEさんにて無事に始まることができました。
大変多くの皆さんにお越しいただきまして、どうもありがとうございました。
とても大切にしていただいて、本当に嬉しく思っています。
会期は月末29日までとなっております。
お時間ございましたら、どうぞよろしくお願いします。
さて、本日の月曜は定休日となります。
今週の在店日ですが、明日10日の火曜日16:00〜19:00、12日木曜日の16:00〜19:00、
14日土曜日と15日の日曜日は13:00〜19:00の間、会場にいる予定です。
来週の予定は、またこのブログにてお伝えいたします。
営業日時やmapなどの詳細はGÉODÉSIQUE HPをご覧下さい。
http://www.geodesique.co.jp/news/index.php
:不手際が多々ありまして、DMがかなり戻ってきてしまっていました。
制作がぎりぎりまでかかってしまったこともあって、未だお手元に届いていない方が、
多数おられると思います。来ていただいて、気にしないでと声をかけて下さった方々、
感謝ですが、本当にすみませんでした。この場を借りてお詫びいたします。
今、自分が純粋な気持ちで、もの作りが出来ているのか、不安になってしまうことが良くあります。
心のゆがみを矯正するために、それぞれにリセットの仕方があると思います。
僕にとっては、精霊の彫像を彫ることが、手段のひとつです。
イメージした表情がすぐにできるときもありますが、ほとんどは何度も何度も彫り直します。
技術的な未熟さが大きな要因ですが、うまくいかない自分にイライラしたりすること自体が、
表情を出せない最大の要因だと思います。
それでも彫り続けると、気付いたら出来ています。
頭の中を真っ白にするということは、こういうことなんだとその都度気付かされますが、
その時の感覚は、いつもすぐに忘れてしまうのか、覚えてないくらい真っ白だったのかは、
ずっとわからないままです。
わからない瞬間だから、リセット出来るのかもしれないですね。
もうひとつわからないのは、なぜ精霊を彫るようになったのかです。
大げさかもしれませんが、植物や地球、そして宇宙とつながっているように思えるんです。
その感覚だけは、覚えているんですが、なぜかはわからないままです。
いろいろとわからないままでいられるといいなと思っていることに気付かされた、今日この頃です。