plants :最近の記事
- 2012年2月12日 ふたつのスミレ
- 2011年12月12日 ヒツジグサ
- 2011年11月23日 ユキノシタ
- 2011年7月 7日 鷺草
- 2011年4月29日 植物探検の時代
- 2011年3月25日 今を紡ぐ花
- 2011年3月22日 笹百合
- 2011年3月 9日 忘却の菫
- 2011年2月26日 水仙の風
- 2011年2月 2日 ネモフィラ
- 2010年12月 7日 fragments
- 2010年10月 4日 スノーフレーク
- 2010年9月28日 リコリス
- 2010年9月16日 ヒアシンス
- 2010年9月 8日 「球根草花」展
- 2010年9月 3日 カタクリ
- 2010年8月30日 ニホンズイセン
- 2010年6月18日 マーガレット
- 2010年5月13日 ガクアジサイ
- 2010年4月30日 スノードロップ
- 2010年3月25日 ツバキ
- 2010年3月 5日 キバナコスモス
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スミレは世界中に多くの種類が自生する花ですが、日本は特に種類が多いようです。
その中でも代表的なのがマンジュリカ(viola mandshurica)と、
タチツボスミレ(viola grypoceras)です。
「春の野に 菫摘みにと来し我ぞ 野を懐かしみ 一夜寝にける」
菫というと代表的な歌は、この万葉の歌人、山部赤人の歌でしょうか。
こうした古来より菫の花は、愛されてきました。
世界中に多くの種類が自生していますが、日本には特に野生種が多く、
桜、梅、菊、百合、椿と並んで、菫は日本を代表する花です。
さて、現代ではすみれといえば、やはりこの歌でしょうか。
「すみれの花咲くころ はじめて君を知りぬ.....」
そうです、宝塚です。歌劇団です。
その宝塚の生徒たちの袴姿は、少女たちの憧れの的ですが、
袴と言えば、明治ロマンの時代「すみれ女史」と呼ばれた、跡見女学校が有名です。
そして、明治ロマンと言えば、ロマン主義、「星菫派(せいきんは)」です。「明星」ですね。
「きけな神恋はすみれの紫に ゆふべの春の讃嘆のこゑ」
与謝野晶子です。日本にとっての青春期と呼べる時代に、ロマンチックな花を咲かせました。
里山や、雑木林の風景の消えた都会では、コンクリートの割れ目から咲いている
スミレを見かけることもしばしばです。
スミレがこうも愛され続けるのは、どんな条件下でも謙虚に生きていくその姿を、
自分たちと重ね合わせてしまうからなのでしょうか。
スミレ
学名:viola mandshurica
日本に自生する代表的なスミレは2つあります。
この種は、葉の形が先の丸い矢じりのように、
細長いかたちをしています。
その濃い紫色には、多くの歌人を魅了する
気品と誠実さを兼ね備えています。
タチツボスミレ
学名:viola grypoceras
もうひとつは、ハート型の葉を持つタチツボスミレです。
この花はマンジュリカに比べて淡い紫で、
大きさも控えめです。都会では自生できないため、
郊外の里山や雑木林などで見ることができます。
この花には淡い紫ともうひとつ、淡い香りを伴います。
星菫派のロマンチズムに溢れた歌人たちが歌ったのは、
この菫の方が多かったのかもしれません。
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先日のアトリエカバンヌさんのご紹介をさせていただいたリンクの中で、
fasebookページがありましたが、スペソーもついに作成いたしました。
と言っても、特に情報などを掲載しているわけではなく、今までの作品のアーカイブがご覧になれます。
fasebookページ:http://www.facebook.com/pages/Special-source/166511550131007?sk=photos
皆さんの爆笑を誘った大ちゃんの送迎車は、まさかの大盛況のうちに無事終了しました。
ご乗車された命知らずの方々、つき合っていただいてどうもありがとうございました。
展示会は後半へとさしかかってきました。
あと一週間、どうぞよろしくお願いします。
昨年、コウホネという水生植物を制作しましたが、今回はヒツジグサを制作しました。
ヒツジグサはコウホネ同様、近年急速に減少し続けている、日本に自生している数少ない水生植物です。
その名の通り、未の刻(午後1〜3時)に開くので、この名前がついた花です。
この花は、小さなため池や湿原の中の池や沼に生育するようで、大きな池や湖では見られません。
ヒツジグサの水中葉は、雑食性の魚に食べられてしまうため、鯉などが放されているところでは、
冬期の餌不足の時期に、すべて食い尽くされてしまうので、どんどん生息域が狭まっています。
工房の近くの森林公園の中の池にも生息していたようですが、
鯉の放流とともに、姿を消してしまったそうです。
それにしても、この花は清楚でとてもきれいです。
梅雨の雨が一息ついた夕暮れ時の、濁った水面に浮かぶこの花を見た時には、
その声はとても澄んでいて、その視線はとてもピュアに感じられると思います。
ヒツジグサ
学名:nympaea tetragona
スイレン科スイレン属の水生多年草
日本に自生する植物が、
一回り小さくて清楚に見えるのは
どうしてなんでしょう。
そして、違う何かが入って来たら、
どうしてなくなっていってしまうんでしょうか。
どうやら日本にある美しさというものは、
奥が深すぎて、切なくなることが多いようです。
明日の13日火曜日は、
大ちゃんが在店の予定でしたが、
お願いしたらふてられてしまいましたので、
申し訳ございませんが、明日は不在になります。
18日最終日は僕は在店いたしますが、
それまでの在店日時は、また明日以降に
お知らせできると思います。
不在中にご来場下さった方々、
どうもありがとうございました。
お会い出来なくて申し訳ありませんです。
今回は、なんと言っても10周年ですので、
是非ご記帳しておいて下さればと思います。
どうぞよろしくお願いします。
5月の中頃、shawn&meguさんのブログで見かけたユキノシタの写真です。
僕は彼のブログをほぼ毎日見ていますが、この写真だけは何度も見直していました。
毎日見直してるうちに、きりがないからと思って、制作することにしました。
自生しているユキノシタは、写真で見るよりもずっと生命力があって、
たくましいのですが、僕は彼のユキノシタに魅了されて作るので、
あくまでも写真をメインに見て制作していきました。
5mmの鉄の棒を細く細く、ひたすらフェザータッチで削り出していくと、
出来上がった茎の姿は、沖縄の海の中の枝珊瑚のようにも見えました。
花は、茎の印象を損なわないように、そっと添えてあるようにつけました。
今回のケミカル展が5月に決まってから、
通常業務の合間を縫って、少しずつ制作していました。
限られた時間でしたが、
焦らずにコツコツとやってきました。
なんだかその歩調が花たちと、
うまくかみ合ったのかはわかりませんが、
6ケ月かかってようやく出来上がったこのユキノシタは、
写真の花がそのまま枯れて、
半年経ったような姿になりました。
ユキノシタ
学名: saxifraga stolonifera
ユキノシタ科ユキノシタ属の半常緑多年草
本州、四国、九州の広い範囲でみられます。
深い山や森の中というよりは、人里に咲く花です。
華奢な立ち姿は、珊瑚のリュウキュウイソバナのようです。
夏はもう盛りだというのに、長過ぎる夏を受け入れたくない気持ちが先行して、
梅雨の雨が待ち遠しくももどかしい日々です。
夏とともに、緑はどんどん色を深めています。
けれど、夏の暑さに花たちもさすがに疲れているようにも見えます。
この時期の花は、微妙なニュアンスを味わうというよりも、
明るく気分を爽快にしてくれる、きりっとした花が目に映えます。
鷺草はその名の通り、白鷺の飛ぶ姿のような幻想的な白い花です。
夏の日差しが、より一層小さな鳥たちの白さを、印象深く目に焼き付けるのです。
サギソウ
学名:Habenaria radiata
ラン科ミズトンボ属の多年草
本州から九州までの山野の湿地に生える野草でしたが、
造形の不思議な魅力もあって、乱獲が相次ぎ、
野生種は、絶滅危惧種に指定されています。
数多くのラン科の植物の中でも、造形美は際立っており、
国内だけではなく、世界的にも愛好家が多く、
近年では、自生の姿を復元する活動も増え始めています。
この作品は来週から鎌倉由比ガ浜の招山さんで行われる企画展、
「招き箱 夏篇」に出展します。
サイズはA4サイズの細長いタイプになります。(w210h420)
この金属の押し花の額は4点、新作を制作しました。
個性的な夏の花を選びました。
植物収集家といえば、大きな虫眼鏡を持った偏屈な老人を思い浮かべますね。
科学探検が盛んだったあの偉大な時代、" 大航海時代 "の植物学者たちは若く勇敢で、
とても強い志のある人々だったそうです。
植物探検に命をかけていた彼らは、劣悪な環境、病気、野生動物や昆虫の襲撃、
先住民からの敵意などにさらされながらも、探検をやめることはありませんでした。
なぜなら当時の時代の植物採集は、今日の僕らの宇宙空間と同じく、
知識のフロンティアだったからです。
植物採集が安全になるにつれて、未開の地も少なくなり、植物学は探検家たちの手から
学者の手に移っていったのです。
今では、世界中の植物を手にすることが出来るようになりました。
けれどもそれらの草花に、誰かの名前がついていようとも、
その人物が命がけで草花をもたらしたことなんて、思いもよらないことでしょう。
草花は、より大切な日常を飾ってくれる、人間にとってかけがえのないピースですが、
人智の達成の結果、植物と人類との関係は、一巡して元に戻っていっているのかもしれません。
神秘的な追求の対象から、一緒に暮らす楽しみへの対象に。
まるで、エデンの園の時代に戻っていくかのように......。
植物探検家になったつもりで、植物を主体に世界の国々を調べています。
いろいろな自然を採集して頭の中に持ち帰り、標本にしていくつもりです。
シベリアのツンドラに咲く花や、南太平洋のツバルの珊瑚や海藻、
ヒマラヤの蝶や、アフリカの昆虫、砂漠地帯のサボテンのことを思ったりしています。
皆さんはどこの国へ採集に出かけてみたいと思いますか?
フリージアとスイートピーには、甘酸っぱい香りのイメージがあります。
本当は酸っぱくはないんですけど、甘い想い出だけではないからかもしれません。
3月の終わりは、卒業式の季節です。
別れゆく先輩たちへ後輩たちから送られる花束には、
フリージアとスイートピーがありました。
今ではもっと見栄えのする、豪華な花が多くなっているようで、
あまり見かけなくなってしまったのかもしれません。
被災地でも、ようやく卒業式がとり行なわれていました。
多くは避難所になっている体育館で、式自体はとても簡素でしたが、
これほど印象深い生徒たちの言葉や、歌を聞いたことはありませんでした。
僕らの時は式の進行とともに、別れを惜しむ思いから、
明日への希望へと気持ちは変わっていったと思うのですが、
被災地の生徒たちは、心の底から別れを惜しんでいるように見えました。
本当にたくさんの別れを悔やんで、彷徨って、仲間たちと手を取り合って、
迷わないように必死になっている姿は、切なくなるほどに純粋でした。
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小さなつぼみをいくつもつけて次々と咲いていくフリージア。
蝶のように羽ばたくような花をいくつも連なってつけるスイートピー。
ともに長い間咲いてくれる花です。
今回制作したこの2つの花は、門出を祝うという意味を持つ花でしたが、
若々しくも可憐に、つながって咲いているこの花姿を見ると、
あの純粋な生徒たちの、支え合う姿と重なって見えてきます。
僕にとってこの2つの花は、新しい意味を持つ花になりました。
スイートピー
学名:Lathyrus odoratus
和名:麝香連理草(ジャコウレンリソウ)
マメ科レンリソウ属
フリージア
学名:Freesia refracta
和名:浅黄水仙(アサギスイセン)
アヤメ科フリージア属の球根植物
名古屋のcarafeさんにて開催されている「春を謳う花展」は、
震災による影響が心配されていましたが、carafeさんをはじめ、
みなさまのおかげで、なんとか順調に運んでいます。
マリア様に神の子の受胎という奇蹟を伝えている絵姿を、
ご存知の方も多いと思います。
西洋では旧約聖書の時代から、清純な女性に例えられてきた白いユリは、
聖母マリアの純潔のシンボルとなりました。
日本は世界でもっとも多くの百合が自生している国です。
中でも笹百合は、学名のLIlium japonicumの通り、日本を象徴する百合です。
ほのかに桃色がかった花色は、横顔、斜め、後ろ姿と、
どこから眺めても優美な姿をしています。
そして、優美でありながらも毅然とした近寄りがたさを持っています。
神様に捧げるのに、この百合くらいにふさわしい花はないように思えてきます。
心の闇を優しく照らす神様の花、笹百合。
そっと一輪いけるだけで、
あたりの空気は清められていきます。
神懸かり、強い意志が宿り、闇を祓い、
生きる意味を、呼び覚ましてくれる花です。
笹百合
学名:Lilium japonicum
ユリ科ユリ属の球根植物
笹百合の自生しているところは、
年々減少しています。
奈良の大神神社、京都の宗蓮寺、
岐阜と長野の県境にある富士見台高原
などが有名です。
また、6月17日に奈良の率川神社で行われる
「三枝祭り」は、巫女が笹百合をかざして、
神楽を舞う神事が、古来より続けられています。
「春を謳う花」展は、名古屋carafeさんのおかげで順調に開催されています。
首都圏からも、脚を運んでいただいていると聞いています。
心配事の多い時期に、どうもありがとうございます。
carafeさんのブログにて、展示会の模様を見ることが出来ます。
www.carafestaff.comとwww.carafediary.comともにご覧下さい。
今回も作品の写真や花たちのことなどを
綴ったものをまとめたカタログを、
ノベリティとしてご用意しています。
また、会場では今回のものと、
「球根草花展」「物質の循環展」の
ノベリティも置いてありますので、
是非ご覧下さい。
「誠実」「ひかえめ」という花言葉を象徴するスミレは、「美」のバラ、
「威厳」のユリと並んで、ヨーロッパではとても大切にされています。
下向きに咲くスミレは、気恥ずかしそうな風情でありながら、
立ち上がろうとしているような、たくましさも感じられる花です。
花茎を支える距と呼ばれる突起があり、花の均衡を保つ重りの役割を
果たしているからでしょうか。
スミレは本当に心惹かれる、思いの深い花です。
スミレ(菫)
学名:Viola mandshurica
スミレ科スミレ属
僕が住んでいた相模大野では、
近所の空き地の片隅にスミレが咲いていました。
ほどなくして空き地はなくなって、
コンクリートで固められてしまいました。
それでも、僅かなコンクリートの割れ目から、
しばらくは、スミレが顔を出していました。
あれから30年。
忘却の彼方に消えていったスミレは、
鮮やかな紫色そのままに、
今も記憶の片隅で、
ひかえめに咲いているようです。
寒風にもめげずに、その瑞々しい葉を立てて、
ほのかに黄色い花は首をかしげて咲いています。
清楚な香りを漂わせていて、気品のある花姿です。
スイセンの葉はどれも、右方向にひねられて伸びています。
葉先を風先と呼ぶように、風の吹き行く方向を指し示しているようです。
ベースは、1月に高尾の永井くんの工房で手伝ってもらって制作した鉄の器です。
今回出展する立体作品は、どれも日本で馴染みの深い花を選んだのと、
器との組み合わせ方などで、和のテイストが濃く反映されているかもしれません。
スイセン
学名:Narcissus tazetta
ヒガンバナ科スイセン属の球根植物
花が咲く時期は12月下旬頃から3月までと
長く咲いてくれる花です。
1月の寒い時期が盛りの季節ですが、
2月の節分を過ぎた頃からの名残の花の時期も、
葉の表情が豊かになっていって、
風に揺れるスイセンの花色をより一層
可憐に見せてくれる良い季節です。
早春のスイセンの白から始まって、
クロッカスなどの黄色の花が咲く頃には寒さが少し和らいできます。
そして、春のあたたかさと一緒にピンクの花が咲き出すと、
赤や紫、青などの色とりどりの花たちが一斉に咲いていきます。
青い花はいつの季節でも、他の色と比べると数が少ないように思えますが、
その分どんなに小さくても、とても目を引きます。
オオイヌノフグリ、ヤマルリソウ、ホタルカズラ、ハルリンドウ、
ブルークローバー、そしてネモフィラなどがあります。
ネモフィラの語源はギリシャ語でnemos(小さな森)とphileo(愛する)からきています。
青い絨毯を敷き詰めたように咲くこの花を見つけたら、
その小さな森を、いつまでも守ってあげたくなるんでしょうね。
英名はbaby blue eyes。
その名のとおり、春に産まれた赤ちゃんの瞳のような愛らしい花を咲かせます。
ネモフィラ
学名:Nemophila insignis
ハゼリソウ科ネモフィラ属の一年草
関東では、茨城県のひたち海浜公園の
みはらしの丘が有名です。
450万本のネモフィラに覆われる丘は、
空の中にいるような気分にさせてくれます。
