2009年1月過去ログ

今までの過程では、おおよそ本の通りに順調に行っていると思っていますが、先生に比べると
少女への洞察力が1/30くらいの視野の狭さを感じます。何事も積み重ねが大事ですが、
僕にとって、少女への洞察力って、ひょっとしてやばいんじゃないかって思われやしないか、
本当に心配になって来ました。

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さて、球体関節の製作に取りかかる前に、芯材の発砲スチロールをほじくり出します。
僕は彫刻刀の先が内側に曲がっている丸刀を
使ってほじくり出しました。

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写真を撮り忘れましたが、全部ほじくり出した
後で、またまた発泡スチロールの、今度は
球を、粘土で巻いて球体関節を作ります。
球のスチロールはハンズで買いました。
30mm20mm15mm10mmを使いました。
竹串で刺して乾燥させます。

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乾燥した球を紙ヤスリでならします。
そして10~15mmくらいの穴をあけて、
また、ほじくり出します。

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ほじくった穴の方を内側にして、
球を腕や脚につけていきます。
粘土をうすくつけてから、回すように
なじませてつけます。
そういえば、腕や脚を肘膝の部分で切り
離した写真ってなかったですね.....

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気を取り直して、球が乾燥してついたら
股関節の受けの方を作ります。
粘土を盛って、球の方に水をつけて
グルッと回し込んで、回して抜き取ります。

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首も同様に受けを作ります。

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腕や脚も作り終えた所です。

手の作業行程の写真も撮り忘れてました。ひとりで没頭していると、つい写真を
撮ってくれる人もいなくなって、気付いたら終わってるなんてことが多いのでした。
手は、アルミの針金を芯にしています。1.5~2mmくらいのです。
5本束ねて、脱脂綿をうすくちぎって、木工ボンドで針金に巻き付けます。
それから粘土を盛りつけて指を作っていきました。

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さあ、ついにあたまをスカッと開頭して、
スチロールをほじくり出します。

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そしていよいよ義眼の装着です。
表から3mmくらいの刃をつけた
ピンバイスであけて目安にします。
目全体を削り出して、内側をぎりぎり
攻めて丸くくぼみを作ってから義眼を
つけて、粘土でかためます。

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義眼が入るとそれっぽく見えます。
義眼はグレーの16mmで、ネットで
購入しましたが、ハンズにもあって、
800円くらいでした。

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全身のパーツが出来ました。
こうして下からなめると、ロズウェルの
エイリアンの解剖映像を思い出します。


次回はいよいよ関節の欠き込みと、一度組んで立たせたいと思いますが、
果たしてうまくいくかどうか......

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なんかこの球体関節人形ばっかりやってるな、と思ってる方が多くなっているように
見受けられる今日この頃ですが、実際はちゃんと通常業務の合間合間にわずかな時間を
使って製作してるんですよ。ほんと、合間合間に。
さて、今日は細部に盛りつけして、ディティールまで仕上げて行きます。

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顔からいきます。
目は、閉じた状態を一度作ってそれから開いて
いくようです。
彫像を彫るのとは違います。作業は楽ですが、
より一層のシビアな感覚が要求されます。

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鼻や口も一気に作ります。思ったままの感覚で、
指先をメインに、竹べらや面相筆で整えます。
一見生まれたての赤ちゃんです。

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腕はヤスリで削って整えます。

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片方のと比べながら交互にヤスリをかけます。

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脚も同じようにします。
その後足らない部分や、発砲スチロールが
見えた所などに、やわらかくした粘土を付け
加えていきます。

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ほぼ粘土の造形が終わりました。

まだ後で削って整えられるようですが、この段階で99%造形しておいたほうが良さそうです。
彫像もそうですが、綺麗に完璧にを求めたらきりがないので、感覚の思うままにのった状態で
一気に仕上げて、それをそのままあまり崩さずに完成まで持っていけたらいいと思っています。
次回は未知の領域、球体の関節を作ります。

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今回は粘土を盛りつけるための芯材の発砲スチロールを削り出します。

IMG_8079w.jpg
発泡スチロールは東急ハンズで買いましたが、
道具に関してはほぼすべて揃っていたので、
買い足さなくても大丈夫でした。荒目のヤスリと
サンドペーパー、のこぎりとミニのこぎりがあれば
充分です。
ここでは彫刻刀はいらないみたいです。

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まず、100mm角の長さ300mmの
発砲スチロールに型紙をあてて
マーキングします。

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荒目ヤスリで削っていきます。
けっこうざくざくいっていいと思います。
細かいところはペーパーや、10mm
くらいの丸ヤスリで削って行きます。

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全部削れました。
注意するのは、腕や脚は、かなり細く
なるので、竹串などをを通してから
削らないと、折れてしまいます。


さて、時間があるので粘土の盛りつけまでいきます。

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粘土は、ラドールというものです。
東急ハンズにあります。
これを5mmくらいの細板を置いて、
のし棒で延ばします。そうすると、
5mm厚でA4サイズくらいの粘土の
板ができます。

IMG_8088w.jpg
粘土の板に水をつけて
発砲スチロールにくるんでいきます。
肉厚が均一になるように気をつけて
くるみます。指で整えながらならして
ある程度の身体のラインを意識して
造形します。

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ここで一旦乾燥させます。

今日はこのあたりで終了です。次は顔や細部の盛りつけをしていって作り込んで行きます。

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IMG_8209w.jpg 彫像を彫り始めて半年が経ちました。その間神様をモチーフに10体、貴婦人の胸像を1体、
バレリーナを13体で、のべ24体の彫像を製作しました。
あらためて思うのは、人の顔や身体はどこも丸いということです。
彫り始めた頃は、平面的な顔だったりして、荒削りの段階から、変に細かく彫ろうとしてしまって、
顔のパーツがみんな真ん中に寄ってしまったりしていました。
最近は荒削りの段階から丸を意識できるようになってきていますが、いまひとつな感じが否めないです。
そんなことを考えているとき、インターネットで見つけたのがこの「吉田式球体関節人形」という本でした。
この本が素晴しいのは、人形の作り方が事細かに載っているのはもちろん、使う道具や材料、パーツや
関連本の紹介も細かく掲載されているところです。

これからの作品つくりの糧にしたいと思って、この本をならって人形を製作してみたいと思います。
くれぐれもことわっておきますが、裸の女の子が好きなわけではありませんよ。
きらいではないですが.....

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まずは、実寸図を描きます。
本の通りに頭部90mm身長540mmの
少女の人形にします。
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髪の毛を描くとそれなりに見えますが、
描かないとけっこー怖いです。
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実寸図の上にトレペを置いてから、
芯材用に5~8mm小さくしたラインを
描いていきます。
IMG_8076w.jpg
トレペをカッターで切り抜きます。
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型紙が出来上がりました。
今回のところはこんな感じです。次は発砲スチロールの芯材を削り出します。

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去年の11月でした、受け入れたくもない現実を突きつけられたのは。
1995年の2月から行方不明になっていた、マニックスのギタリスト、リッチーエドワーズが死亡したと
認定されたのです。

今からもうかれこれ18年も前の1991年、自分の腕をカミソリの刃で「4REAL(俺たちは本気だ)」と
切り刻んで17針も縫ったギタリストとして、ラジオで紹介されていたのがきっかけで、僕はマニックスを
聴くようになったのですが、それから失踪するまでのわずか4年間で、リッチーが僕に問いかけた
ことへの答えを、いなくなってもずっと待ち続けていたのですが、かなわぬものとなってしまいました。

リッチーがいなくなってから出したアルバム「EVERYTHING MUST GO」は、彼らのキャリアの
頂点とも言える傑作でした。リッチーがいなくなってから、マニックスは本当の意味でのメジャー
アーティストになったと良く言われますがそうではありません。
「EVERYTHING MUST GO」の中核をなすのは、もちろん「A DESIGN FOR LIFE」も名曲ですが、
「NO SURFACE ALL FEELING」と「SMALL BLACK FLOWERS THAT GLOW IN THE SKY」
なのです。それはなぜなら、リッチーが書いた曲だからです。
僕は彼らと同年なので、今でも敬愛して良く聴いていますが、今のマニックスがあるのは、
あのリッチーとの4年間、英国中がブリットポップという軽薄な音楽へと突き進んでいた頃に、
唯一彼らが、粗々しく突っ込んで来た純粋な魂の塊だったからでした。
「自由とは不安」彼らのメッセージの根底にある言葉です。
今とても大変な時代になっていますが、18年も前からこんなことを言っているロックバンドの音楽を
聴き続けてきた僕にとっては、少しの動揺もありません。

「ささいな幸福感や物質的な豊かさが、一体何の役に立つのか、飼い馴らされたくせに。
the future is dead,fundamentally(基本的に未来は死んでいるのに)」

リッチーが死んだということになった、ただそれだけのこと。
そんなことは、もうずっと前からわかっていたこと。
覚悟を決めていたこと。

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MANIC STREET PREACHERS
1991年インディーシーンに登場した彼らは、「2枚組のデビューアルバムをNo.1にして解散」宣言や
「4REAL」事件などで、一躍脚光を浴びて、翌92年「GENERATION TEROLIST」でメジャー
デビュー。1位にはならなかったが、このアルバムを崇拝するファンは多い。
その後、「GOLD AGAINST THE SOUL」「THE HOLY BIBLE」を立て続けにリリース。
そして運命の95年2月リッチー失踪。
皮肉なことに、3人での再出発となった96年4枚目の「EVERYTHING MUST GO」が、
ブリットアワードなどの各賞を総なめにする大ヒットを記録する。
2007年の「SEND AWAY THE TIGERS」で通算8枚目のアルバムをリリースしているが、
残念なことに、「日本では完全にマイナーだけど実はけっこうメジャーなアーティスト」として、
なんとなく知っている人がいる程度の存在になってしまっている。
めざせロッキンオンを見てくれているみんなには、是非彼らのアルバムを聴いて欲しいです。
僕にとってのロックミュージックとは、「マニックスとともにあるもの」なのです。









めざせ!ロッキンオンは現代手工業乃党のHP内で連載していたものです。
バックナンバーをご覧になりたい方は、こちらまでどうぞ。

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アリスの不思議な箱

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皆さんはもう、お仕事始まってますか?
今年もみんなでがんばっていきましょう。
今回の作品は、2009年の年賀状用に作ったものです。年賀状が届いてる方は、
もうご覧になってるかもしれませんが、アリスの世界を箱の中に作ってみたものです。
みたまんまのベタな名前ですみません。
去年のバレリーナの展示会で「箱の中のバレエ団」というのを作ってみて、以外と好評だった
もので、今度は童話を題材にして、という案配です。いかがなものでしょうか。
さて、今年は春に国立のアグレアブルミュゼさんでバレリーナの続編の展示会があります。
つづいて5月には現代手工業乃党が、去年同様、世田谷ものつくり学校のギャラリーにて
展示会を行います。現代の方では、今回のような箱作品をメインにしようと思ってるので、
ちょっと様子見で先行公開してみました。
今年もまた、展示会に観に来てもらえるよう頑張って作品を作っていこうと思ってますので、
宜しくお願いします。

IMG_7970w.jpg IMG_7994w.jpg アリスの不思議な箱w385d285h80(開くとd340h335)展示会にて販売予定
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青の日記

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みなさん、あけましておめでとうございます。あたいは猫で、名前は青です。
青っていう名前の由来は、現代手工業乃党のホームページ内の、
めざせロッキンオンの#26ジョニミッチェルのところで説明してるんで
それを読んでね。
それと、うちの家主がそのロッキンオンの連載を終了したのは、
あたしがモデルになってる、「マーヤさんの日記(雑誌アイ・エー)」の
連載が始まったからなのよ。みなさんも見てね。
それにしても、世間は年末年始で大忙しみたいね。
年末年始なんて猫には関係ありませんのです。
年越しそばとかお雑煮やおせちなんて、猫のご飯にはありませんから。
でもちょっとだけ食べてみたい気がします。
まあ、味が濃いのはおなかを壊すから控えてるんですけどね。
うちの家主がさっきから、今年の目標を決めないとってざわついてます。
なんでも三日坊主で朝令暮改のくせしてね。
とりあえずは、新しいふかふかのベッドを買って欲しいんだけど。
さて、今日はこのくらいにして、ねずねずで遊んでもらって寝ようかしら。
それではみなさん、今年もよろしくね。

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morison   /  

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