2010年6月過去ログ
- 2010年6月24日 ルーシー・リー
- 2010年6月18日 マーガレット
- 2010年6月 8日 現代手工業展2010 ありがとうございました
- 2010年6月 2日 Lucchi展 「アテナノナイテガミ」
月曜が最終日だったルーシー・リー展にギリギリで行ってきました。
いや〜すごかったです。MIDTOWNにある新美術館、ものすごくたくさんの人で賑わっていました。
それにしても老若男女、ほんとに幅広い客層ですね。
どんな人が観に来てるのかと思いましたが、全員が陶芸やもの作りに携わっているわけではなさそうで、
純粋に芸術鑑賞として、普通の人たちが大挙して観に来てるようなんですよ。
これだけの人たちを惹き付けるルーシーのすごさを改めて実感したと同時に、
誰もがみんな、芸術鑑賞は好きなんだということを認識することができました。
神様から人間だけが持つことを許された、芸術性と創造性に惹かれるんでしょうね。
ルーシー・リーですが、とにかくものすごい量を作り続けて、たくさんのことに挑戦して、
何かをつかんだら、またすぐその先にある何かを探してっていうように、
人生のすべてを創作に捧げた人だったんですね。
もう少し、もう少しと思って、何度も何度も戻って見ていました。
フランスの女性ならエレガントにマルグリット、
オランダならしとやかにマルフリート、
イタリアでなら誘うようにマルゲリータ、
スペインでは情熱的にマルガリータ、
そして、イギリスの女性なら気品を漂わせて、マーガレットと呼びます。
テキーラを1/2と、ホワイトキュラソーとライムジュースの
それぞれ1/4をシェイカーに入れてシェイクする。
心地良い音階を奏でながら、グラスの縁をレモンで湿らせて塩をつけ、
ゆっくりと広がる黄緑色を眺めながら、カクテルをグラスに注ぐ。
馴染みのバーのマスターは、マルガリータを頼む女性には、決まってこの台詞を使います。
その女性が、野に咲くマーガレットのように、
色白で清楚で、ほんのりと甘い香りがするのなら、なおさらのことです。
マーガレット
学名: Chrysanthemum frutescens
英名: Marguerite
和名: モクシュンギク
キク科キク属の宿根草
先日まで展示会を開催していた
世田谷ものつくり学校の駐車場の周りには、
たくさんのマーガレットが咲いていました。
それから一週間後に行った時には、
花はみんな終わってしまっていました。
僕の作った金属のマーガレットは朽ちかかっていますが、
花は永遠に咲いていてくれると思います。
野に咲くマーガレットの、清楚で可憐な美しさには、
遠く及びませんが。
Lucchi展ですが、
このページを見ていただいて来ていただいた方や、
現代手工業のメンバーの方も多数来てくれたそうで、
みなさん本当にありがとうございました。
GASA*のみなさんの力添えのおかげで、
Lucchiとして、次のステップにつながる成果が
出てくれた展示会になりました。
それから、今回のディスプレイでは
MICHIO OKAMOTO WAREHOUSEの
岡本道雄くんからいただいた鉄の窓を
アクセントにしました。
いつもいいものをセレクトしてくれて
どうもありがとう。
世田谷ものつくり学校IIDギャラリーにて行われていた、現代手工業展が無事終了しました。
今回もたくさんのご来場ありがとうございました。
おかげさまで、スペソーの出展作品はすべて完売することができました。
購入していただいた方には、申し訳ありませんが、順次ご連絡させていただきますので、
今しばらくお待ちいただきたいと思います。
なるべく早くお手元に届くようにいたしますので、なにとぞご理解のほど願います。
さて、
今回の作品は、通常業務のスケジュールの関係で、
3月はじめにはすべて出来上がっていました。
約3ヶ月間は、現場から帰って来ては眺めて、
夜な夜な直したり、味を重ねたりしていました。
これ以上ないくらい、作品を客観的に
見ることが出来ていたと思っています。
最終日に展示会が終わって軽く打ち上げをしました。
僕は展示会のセッティングの時間が
一番好きなんですが、この時間も好きです。
楽しい旅行があっという間に終わってしまって、
空港で帰りの飛行機に乗る前の、楽しかったけれど
なんとなく寂しい、そんな気持ちと似ていて。
でも、よくもまあ、こんなに個性的なメンバーが
集まったなぁ〜って、本当に思います。
だから、みんなが笑顔の時は、
それはとてもホッとするんですよ、
スペソー的には。
今回は愛媛からtowerの室くんが来たので、
初めてメンバー全員が揃ったんです。室くんは自虐的に、
「わしは幽霊部員やけん、もっとがんばらないかんわ〜」
なんて言ってました。
TRUSS BOXの洋介くんはポジティブに、
「みんな尊敬し合えて、モチベーション上がります」
って言ってくれていました。
中でも、直前に怪我をして新作を作れなかったノッチョさんは、僕と2人になってから、
「オレ、クビ切られないように頑張ってブログ書くよ。来年の展示会は死ぬ気で頑張るよ。
あんまりかっこいいもの作れないかもしれないけど、みんなと一緒につながっていたいんだ」
なんて言うもんだから、泣けちゃいました。
来年の現代手工業展はいつ、どこで行われるんでしょうか。
今のところはまだ何も決まっていません。
ただ、このままではいけない、というような危機感みたいなものが、
みんなの中に芽生えたように僕には思えました。
遅まきながら、スイッチが入ったように思える現代手工業乃党ですが、
みなさま、どうぞ来年の展示会もよろしくお願いします。
「古びた廃屋に残された宛名のない、届かない手紙....」というコンセプトストーリーからの
インスピレーションで、ひとつひとつ丁寧に作られたアクセサリーたちが並びます。
ご存知の方も多いと思いますが、GASA*さんのお店は立ち上げから、僕らが手がけさせてもらっています。
それからLucchiとは以前、展示会を一緒に開催していますし、僕の奥さんでもあります。
スペソーの作品作りに多大な影響を与えてくれているGASA*とLucchi。
僕らの展示会を見て、興味を持たれた方には、是非訪れていただきたい展示会です。