2011年4月過去ログ

植物探検の時代

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植物収集家といえば、大きな虫眼鏡を持った偏屈な老人を思い浮かべますね。
科学探検が盛んだったあの偉大な時代、" 大航海時代 "の植物学者たちは若く勇敢で、
とても強い志のある人々だったそうです。

植物探検に命をかけていた彼らは、劣悪な環境、病気、野生動物や昆虫の襲撃、
先住民からの敵意などにさらされながらも、探検をやめることはありませんでした。
なぜなら当時の時代の植物採集は、今日の僕らの宇宙空間と同じく、
知識のフロンティアだったからです。

植物採集が安全になるにつれて、未開の地も少なくなり、植物学は探検家たちの手から
学者の手に移っていったのです。


今では、世界中の植物を手にすることが出来るようになりました。
けれどもそれらの草花に、誰かの名前がついていようとも、
その人物が命がけで草花をもたらしたことなんて、思いもよらないことでしょう。

草花は、より大切な日常を飾ってくれる、人間にとってかけがえのないピースですが、
人智の達成の結果、植物と人類との関係は、一巡して元に戻っていっているのかもしれません。

神秘的な追求の対象から、一緒に暮らす楽しみへの対象に。
まるで、エデンの園の時代に戻っていくかのように......。


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植物探検家になったつもりで、植物を主体に世界の国々を調べています。
いろいろな自然を採集して頭の中に持ち帰り、標本にしていくつもりです。

シベリアのツンドラに咲く花や、南太平洋のツバルの珊瑚や海藻、
ヒマラヤの蝶や、アフリカの昆虫、砂漠地帯のサボテンのことを思ったりしています。


皆さんはどこの国へ採集に出かけてみたいと思いますか?

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morison   /  

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展示会のお手伝い

店舗のお仕事以外の通常業務には、展示会の装飾などのお手伝いや、
什器の制作及び、什器、小物、作品のリースなどもしています。


昨日19日から開催されている、「être Pieds nus (エートル・ピエ・ニュ)」
Autumn-Winter 2011-2012 Exhibitionのお手伝いをさせていただきました。


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デザイナーの並河さんについては、現代手工業コラムで大ちゃんが
去年の12月に紹介していましたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。(12月号)


être Pieds nusとは直訳すると、「裸足、または素足のままの状態でいること」です。

砂の色、海の色、空の色、草花の色など、さまざまな自然の色の記憶....。
バレリーナの優雅さと努力の混じった美しい脚....。


ギャラリーのWEBサイトに並河さんのコンセプトが掲載されていました。
僕らにも通じる言葉の響きがあります。


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展示会は今週末の23日の土曜日まで開催されています。
お近くにお越しの際には、是非お立ち寄り下さい。

TAMBOURIN GALLERY:http://tambourin-gallery.com/tg/2011/03/etre-pieds-nus.html
会期:4月19日(火)〜23日(土)
開店時間:11:00〜19:00
所在地:渋谷区神宮前2-3-24(外苑西通り沿いです)
TEL:03-5770-2331

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「春を謳う花展」は、無事会期を終了いたしました。

今回は初めて東京を離れての展示会ということで、まったく知られていない中で、
どれだけの方に来ていただけるかや、会期前日に発生した震災の影響を懸念していましたが、
carafeさんのおかげで、東京での開催と変わらずの充分な成果をいただくことができました。


僕は以前、都内にあったオリジナル家具を中心としたインテリアショップの工房に
勤めていましたので、自分のイメージを反映し易い環境だったと思いますが、
carafeさんは、東京にはない雰囲気のあるお店だと感じていました。


ライフスタイルを提案するお店はいくつもありますが、僕らにとってライフスタイルとは、
気軽に取り入れられるほど、簡単な買い物ではありません。
少しの間ですが、どうしても過去と未来をつなぐために人生設計をする必要があります。
ちょっとおおげさかもしれませんが、自分が感化されて物事を実行に移す時には、
習慣を変えようと思ったり、向き合う姿勢を見直したりする作業が必要になります。
「Design for Life」というと、少し柔らかくなるかもしれませんね。


僕はcarafeさんには、空間からもスタッフのみなさんの姿勢からも、
一貫した美意識を感じていました。
それは、僕らととても同じ匂いのするもので、言葉ではなかなか表現しにくいのですが、
「心地の良いゆるさ」でしょうか。(自分たちで言うのもなんなんですが.......)
物を見る厳しい目以外は、ゆったりとした大きな視野を広げてくれていて、
ひとりひとりのペースに決して干渉せず、寄り添うように絶妙な距離感でそばにいてくれます。
そのおかげで、僕らは未来と向き合って「Design for Life」をすることができます。


carafeさんに感化されて出来上がった作品たちが、たくさんの方に受け入れられたことを
とても嬉しく思いますし、みなさんがとても頼もしくも思えました。


会場に脚を運んで下さった方々、このブログをいつも見ていただいている皆さま、
そしてcarafeさん、どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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遅くなりましたが、今年の展示会の予定が2つ決まりました。


IMG_6220w.jpgまず1つは「現代手工業展2011」です。
会期は10月29日(土)〜31(月)の3日間に決まりました。
デザインタイド、デザイナーウィークに合わせての
開催となります。
出展者は15名前後の合同展です。
会場はlightbox studio青山になりました。


grue.jpg2つ目は3年振りのGASA*さんでの展示会です。
会期は12月あたまから10日間の予定です。
こちらも、3名前後の合同展となります。


本当なら10周年の個展を開催する予定でしたが、今のところ決まっていません。
創作は進行していますので、これからもどうぞあたたかく見守っていて下されば幸いです。

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morison   /  

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青ときい

ある日の午後、きいがキッチンの上にのぼって何かをジーッと見ているので
何だろうと見てみると、青がビクッとして振り向いていました。

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きいはいつもお姉ちゃんの青について回るので、
青はきいに気付かれないように、そーっと隠れようとしていたみたいですが、
きいはしっかりと目で追っていたようです。

はじめは嫌がっていた青も、今では気付けばいつも一緒にいます。
まんざらでもないようです。

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LucchiのHPアドレスが変わりました。
青ときいは変わらずに見られます。

今日は青の誕生日。
大好物の缶詰とじゃれ猫ブンブンで遊んであげようと思います。

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先日4月1日の金曜日から10日の日曜日まで国分寺にて開催されていました、
Houseの増満兼太郎さんの展示会に行って来ました。

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増満さんと初めてお会いしたのは、GASA*さんで僕の次に展示会を開催するために、
会場の下見に来られた時でした。

今にして思えば、僕はそのGASA*さんでの展示会が初めての個展で、
作家的な活動を始めたばかりの時期でしたので、
通常業務のことは知識や経験があるのでお話が出来るのですが、
感覚的なところでのお話は思うようには出来ませんでした。
聞きたいことはたくさんあるんですが、自分の頭で理解出来るかどうかとか、
彼の繊細な作品を目の前にして、自分の仕事が随分と大味に思えてしまったりして、
全然時間を共有することが出来なかったのです。


今回の「ハウスのハウス展」で初めて国分寺のアトリエにお邪魔しまして、
いろんなお話をさせていただきました。

僕が店舗作りを根幹に生活を支えていて、作品を発表しているのと良く似ていて、
増満さんも彼だけが持つ素晴しい作品や世界観を、ファッションという根幹が支えていて、
そのファッションという根幹を、同じように作品たちの世界観が支えていて、
人と人とをつないでいっています。
お互いの考えていることにすごく興味がありますし、思っていることが
何でも口から出てしまうような感じでした。


作品を作り続けることで、技術や感性を養うことが出来ているとは思っていましたが、
尊敬する人たちと、ちゃんとお話が出来るようになっていること、
感性を共有し合えるようになってきたことが、とても嬉しく思えます。

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前から欲しかったピンです。増満さん、どうもありがとうございました。


Houseのwebサイトはこちらです。


また、6月にGASA*さんにて個展が開催されます。
今回見逃してしまった方は是非お立ち寄り下さい。

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「球根草花展」でお世話になりましたGEODESIQUEさんでは、
今日からチャリティーボックスが始まりました。
目黒区の青葉台にあるブティック&ギャラリーでは、
このチャリティーボックスの出展品の現品を見ることが出来ます。
また、webサイトでもオークションに参加することが出来ます。


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僕らが4年前に、仙台へ什器を搬入設置に行く途中に道に迷って通ったあぜ道には、
たくさんのノアザミが咲いていました。
これはその時のイメージを想い出しながら制作していた作品でした。
学名cirsium japonicumの名前のとおり、日本の花です。
僕らもこのノアザミに願いを込めて、このチャリティーに参加させていただきました。

webサイトのオークションの詳細ページはこちらをご覧下さい。

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会場風景

先週末に、carafeさんのある名古屋に行って来ました。

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carafeさんはいくつもの空間があって、今回はそれぞれの作品の持つ世界観を
4つの空間に分けて展示しています。
2つのフロアを使えるのは初めてでしたので、とてもいい経験になりました。

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愛知、岐阜周辺の方々、そして首都圏からお越し頂いた方々など、
たくさんのご来場、本当にありがとうございます。
展示会は前回お伝えした通り、17日の日曜日まで開催されております。
春が終わりに向けて動き出すまでには、もうしばらくの時間の猶予がありそうです。

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名古屋carafeさんで開催されている「春を謳う花展」は、
最後の週末を迎えようとしていましたが、carafeさんのご厚意で、
4月17日の日曜日まで、会期を2週間延ばしていただくことになりました。
お近くに来られる機会のある方は、どうぞお立ち寄り下さい。


会期延長が決まりましたが、予定通り明日からの4月2、3日の土日は在店しております。
また、17日の日曜日の最終日も在店しますので、どうぞ宜しくお願いします。


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「英語のブログ何て書いてあるの?」「外人向けに傾き始めたのか」
「あの単語や文法は違うんじゃない?」など、若干3名様から感想が寄せられました。
アメリカにいる友人が、仲間のアメリカ人やオランダ人がいつもこのブログや、
現代手工業のコラムを見てくれているらしく、その人の知り合いからまた知り合いへと、
紹介されていたようで、2年くらい前から質問が来るようになっていましたが、
この半年くらいで、コンスタントに来るようになりました。
しかし4名を除くほとんどが、迷惑メールに行ってしまっているらしく、
返事が来ないと激怒しているようなので、英語での質疑応答集を載せた次第です。

僕の友人のスリランカ人が、気仙沼に行きました。
スリランカ人の仲間たちとカレーの炊き出しをするそうです。
僕もすごく行きたかったのですが、何日も前からボランティアの申請を出していて、
ようやく許可が出たそうなので、今日の今日は無理だそうです。
また今度行く時には連れていってもらおうと思っています。

Were you safe ?
Is not there some troubled thing ?
You shold do an exhibition abroad because it is such time.

I had these warm words.
However, the place where I live in it is far from the striken area distantly.
so, there is not yet the influence of earthquake disaster.

But than I do an exhibition in foreign country,
I think that had better perform it in the stricken area(Tohoku district).
I think that I must certainly go as a Japanese.
I want to think about how oneself contributes from now on.
Therefore the exhibition in the foreign country is after next year.

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morison   /  

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