ギフチョウの死骸
死骸(しがい)、屍(しかばね)、骸(むくろ)
生物が生命活動を停止した状態の体には、いくつかの呼び方があります。
人間ならば、死体もしくは遺体、遺骸または亡骸(なきがら)と言いますが、
植物にはそういう呼び方は当てはまらない気がします。
枯れる、朽ちるなどでしょうか。腐敗するは、行き過ぎなように感じます。
生命活動を停止した状態のギフチョウに出会いました。
僕はその時、「ギフチョウの死骸を見つけた」と思いました。
しかし、小さなチョウの命の終わりを目の当たりにすると、
胸が締め付けられるような切なさを感じはじめ、次第に「ギフチョウの死骸」ではなくて、
「朽ちていくギフチョウ」と思うようになっていったのでした。
昨年の物質の循環展のコンセプトには、こう書かれていました。
「朽ちていく美しさ、そして一瞬の果敢なさを表現した作品です」 と。
植物を通して見えてくる生物の果敢なさを、もう少し知ってみたいと思うんです。
※Lucchiのサイトのdiaryが更新されました。homeには、僕の彫像などの写真もあります。
是非見てみて下さい。