鉄の器

IMG_6202w.jpg 立体作品のベースを作りに、高尾にある永井理明くんの工房に行ってきました。

IMG_6177w.jpgコークス炉です。
コークスとは石炭を蒸し焼きにしたもので、
石炭より高温度の燃焼を可能にするのと、
発煙もほとんどないものです。
下にあるファンから風を送って火の調節をします。
IMG_6180w.jpgひたすら叩きますが、
ものすごく熱いので、分厚い革手袋をしていても
耐えられません。
顔も熱くて大変な思いをします。
これは夏は本当にヤバいと思いました。
IMG_6184w.jpg こんな感じで出来ました。
IMG_6198w.jpg分厚いものは、じっくり熱を入れます。
角鋼や丸鋼などは大丈夫ですが、
板ものは半端じゃありませんね、大変でした。
IMG_6191w.jpg永井くんは芸大出身の造形作家です。
大ちゃんと同じ10歳下ですが、
個展活動などは僕よりずっと先輩です。
鉄に向き合う姿勢もずっと先輩です。
いろいろと教えてもらいました。
たくさん吸収させてくれて、
ありがとうございました。
さて、このベースをどう使うかということなんですが、
額縁の方は押し花で、ステンドガラスに入っていて、ある程度完成型なんですが、
立体は今のままの方向性でもいいと思うんですが、花に応じたベースというか
花器であって器の機能を満たしていなくてもいいもの、
生け花ではないんですが、すごく近いアプローチをしてみようと考えています。

例えば、千利休は割れた壷や錆びた農具などに花を生けました。
勅使河原蒼風さんもそうですが、自分でオブジェを作られてもいました。
僕はもうひとつ欲張って、花も器も作ってオブジェにする方向でしょうか。
答えはまだ見えませんが、時間はありませんね。

頑張ってやってみたいとやってみましたが、すごい筋肉痛に襲われています。
本格的な鍛造は、本当に大変な仕事だと改めて実感しました。

2012年11月

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