木のエイジング 2

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すっかりごぶさたしてしまいましたが、 木のエイジング2回目はパインです。
前回はナラをメインに、サンプル的なものでした。


さて、アンティーク的なプロダクトに関して、皆さんはどう考えていますか?

昨今の多くのデザイナーさんと同じように、自分たちのお店作りの中でも、
アンティーク的なものは、とてもアクセントになって雰囲気作りに
一役買ってくれる欠かせないものです。

ですが、物件が決まって探すとなると、以前見かけたものや、
合いそうなものがなかったり、あってもとても高価だったりして、
なかなかうまく進まないことの方が多くなっています。

その場合は、自分たちで雰囲気を出せるオブジェや什器、
家具などを制作しなければなりません。

でも、経験されている方はご承知のことと思いますが、
本物のアンティークにはならないんですよ。いくらエイジングしても。
ですので、はじめから作品として作るようにしています。
一点ものとして。

前説が長くなってしまいましたが、今回はテーブルの天板になります。


IMG_8316w.jpgパインの天板のテーブルは、
ヨーロッパやアメリカなど多くの地域の
アンティーク家具として人気があります。
程度の良いものはとても高価です。

今回のものは、フランス産のパイン材です。

IMG_8317w.jpgパインのはぎの方法は、たくさんありますし、
見せ方にもよりますので省きます。
写真がないのですが、キズや汚れなどの入れ方は、
それぞれあると思います。
ハンマーや鉄パイプ、またはガラ袋の中に石を入れて、
叩いたりするのが多いと思いますが、
僕らはもっとプリミティブな方法で味付けをします。

IMG_9147w.jpg次は内面を経年劣化させていきます。
前回使用したものとは少し違います。
それぞれの材質に合わせたレシピが必要になります。

IMG_8319w.jpg塗ってから乾かすと、色が変化します。
単純に、雨の日に外に出しておけば、同じようになります。
水に特別なものはないんですね。
ただ、反ってしまったりするので、
それを味と考えない場合は、刷毛で塗った方が
いいでしょうね。

IMG_8321w.jpg手間をかけるという、
おそらくここの工程が、それぞれに違いがあって、
独自の色を出すところなんでしょうね。
とにかく一番大変なところです。
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前回のナラのエイジングサンプルでは、多くの業者さんから、
質疑をいただきました。すべて対応させていただきましたが、
皆さんからも独自の方法などを教えていただくなど、
僕の方が勉強させていただいたりもしました。
それぞれにここは教えられないという専売特許的なところは、
真似したり盗んだりせずに、その他はオープンに、
皆さんで共有されている姿勢に関心させられたりもしました。

今回のパインも不明な部分は多々ありますが、またいろいろと突っ込んでいただくのを
楽しみにしています。


詳細はまた後日お伝えしますが、年内にこのブログをHPとしてリニューアルする予定です。
今回のテーブルもそうですが、一点もののオブジェや什器などの、
お店作りなどの際に、ありそうでないものをHPで注文していただけるようにしたいと思っています。
また、月に一度の週末にアトリエを開放して、商品を閲覧していただけるようにします。
その際には、定期的に今回のようなエイジングなどのワークショップも行いたいとも思っています。

2012年11月

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