写真と実物の隔たれた距離を、埋めるための努力とは。。。
昨日、1月2日以来のお休みをいただいたので、実家に寄りがてらヨドバシカメラに行ってきました。
フルサイズの一眼レフカメラとは、どんだけすごいものなのかを見たかったのです。
僕は10年前に買ったAPS-Cのデジタル一眼レフカメラを使用していますが、MAX600万画素、
ISO800という、今で言うと1万円くらいで売っているコンパクトカメラよりも劣る性能のものです。
なぜカメラを買い替えたいかと言うと、グレードの高いカメラは、撮影者の技量の無さを補うために
最高の技術力を動員して作られているからだと思ったのです。
話しは『around the sea』期間中に戻りますが、今回も多くの方に言われたんですが、
植物のフレーム作品は、「押し花をセンス良くまとめたもの」だと思って見ている人が多いようです。
説明がなければ、鉄や金属で出来ているとは思われないようです。
そういった方の中には、ブログをご覧になっていて初めて個展に脚を運ばれた方も多かったのですが、
実物の立体感と素材感など、写真と実物とがあまりにも違うことに驚かれてしまうようです。
確かに今までの作品の写真を見直してみると、あまりにも実物と違うことに自分も驚いてしまいました。
これは、作品のハーフトーンが着色だけによるものではないということと、
光の影響が大きいのでガラスの額を外して撮っているということもあり、
僕のような素人カメラマンには、到底写し撮ることができないのだと思われます。
湯沢さんのような写真家の方に撮っていただけたら。。。
切ないですし、残念ですが、今の僕の実力的には難しいわけです。
そこで浮上したのがカメラのグレードを上げるっていうのはどうだろうか?ということです。
技量がそこそこでも、それを補うための機能で満たされている高性能カメラです。
少しでも実物を見ているような感覚に近づけることが出来たら。。。
そんなことを考えながら好感触を得て、ヨドバシカメラを後にしたのでした。
帰ってからその話しを奥さんにしたところ、見事に一蹴されました。
「確かに写真と実物は全然違ってて別物に見えるから、カメラで実物に近づけて見えるように
撮れるんならまあいいと思うんだけど、そんなことよりも、実際に会場に来てもらうような
努力をした方がいいんじゃない?」
おっしゃる通りですね。。。
写真を見て、「ああセンス良くまとめた押し花か。。」そう思われて終わってしまうか、
「実物をこの目で見てみたい」そう思ってもらえるようにどうしたらいいのか。。。
自分の技量を補える技術が、カメラ以外に欲しいけれどどうしようもなく、
途方に暮れてしまった、今年2日目のお休みなのでした。。。